プロローグ
太古より続きたる呪われた螺旋の
道を踏み外したる血脈への裁き
それすなわち
輪廻の
全母なる反母に導かれ
我らの時を盗む
偽りなき六組の
円卓の中央は骨の皇帝
世界を惜しみ時に抗する
世界樹は外なる闇に浸りて
内なる光を
精霊塔は内なる光を浴びて
外なる闇を清め
常に寄り添う双頭の蛇が如く
互いの尾を喰らう
一度は、目覚めず
一度は、成らず
三度目で結末は訪れる
半身は天使で半身は悪魔
聖杯の名を持ちたる切り札
どちらに転がりたるか
それも
終わりの時
すでに針は刻みだして
止めること敵わず
逃れること
全ては再び流れ始め
我らは
全ては再び流れ始め
我らは錆びた
(シェエラザートの予言詩録・最終章より抜粋)
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