図書館に向かわない?

「ボス、この子何の動物か分からないんだって。住んでるところまで一緒に案内」

「ハジメマシテ ボク ラッキービースト ダヨ ヨロシクネ」

「あっ、どうも。初めましてかばんです。どうしたの? サーバルちゃん」

「うぅぅぅわぁぁぁぁ。しゃべったぁぁぁーーー」

「えっ、普段そんなに喋らないの?」

「初めて声聞いたよ。なんで! ボスって喋れたの?」

「キミノ ナマエヲ オシエテ キミハ ナニガ ミタイ?」

(あれ? さっき名乗ったのに。聞こえなかったのかな?)

「か、かばんって言います。図書館が…」

「ワカッタ トショカン マデノ ルートヲ ケンサク スルヨ ソノマエニ」

「あの、ラッキーさん。ラッキーさんはボクが何の動物か分かりますか?」

「…カバンハ ヒト ダヨ」

「ヒトって言う動物なんだね! 分かって良かったね、かばんちゃん」

「うん。ラッキーさん教えてくれてありがとうございます」

「かばんちゃんが何の動物か分かったし、かばんちゃんはこれからどうするの?」

「ボクはヒトがどこに住んでるか探しに行こうかなって」

「そうだ! ボスにヒトがどこに住んでるか聞いてみようよ! ボス、ヒトがどこに住んでるか分かる?」

「………」

「ボスも分かんないのかな? でもきっとトショカンに行けばヒトの住みかがわかるよ!」

「ラッキーさん、図書館までの道って分かりますか?」

「ワカッタ トショカン マデノ ルートヲ ケンサク スルヨ ソノマエニ」


 こうして、かばんちゃんとサーバルとラッキービーストの冒険が始まりました。




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ジャパリこばなし 自称自称(自称) @jishou-namakemono

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