ジャパリこばなし

自称自称(自称)

「ココガ ジャパリショップダヨ」

「ここには何があるんですか?」

「イロンナモノガ タクサン アルヨ」

「へぇ~。ねぇ、かばんちゃん! 一緒に見てまわろっ!」

「うん」


 ジャパリショップに訪れたかばんちゃんとサーバル。



 ガサゴソ


「これはなんだろう?」

「ソレハ オカシダヨ タダ ショウヒキゲンガ キレテルカラ タベチャダメ ダヨ」



「ん? 小さいフレンズさんたち?」

「ソレハ フレンズフィギュア ダヨ」



「かばんちゃーん、これっ!」

「あっ、服がある!」

「フクハ オミヤゲトシテ ニンキ ダヨ」

「へぇ~。サーバルちゃん、いくつか服を皆にもって帰ろう」

「うん! みんなよろこぶよ!」

「チナミニ サーバルガモッテイル フクハ ジャパリマン ヨンジュッコブン グライ ダヨ」

「え~~~! これ、そんなにするの!?」

「ソウ ダヨ」

「今そんなにたくさんジャパリまんもってないよ~~」

「イマナラ ザイコショブンデ タダ ダカラ モッテイッテモ ダイジョウブ ダヨ」

「そーなんだ~! かばんちゃんどれにする?」

「この服とかいいんじゃないかな」


 服を選んだかばんちゃんとサーバルは、オミヤゲを配るためバスでパークをまわることに。



「ツチノコ久しぶり」

「なんだお前ら、また来たのか」

「はい、オミヤゲを持ってきました」

「おみやげ~?」

「この服だよ!」

「早速着替えてみましょう」

「ちょっ、まて! オレはまだその服を着るとは言ってない!」

「いいからいいから」


 かばんちゃんとサーバルに着替えさせられたツチノコ。


「その服似合ってるよ! ツチノコ!」

「とても似合ってますよ、ツチノコさん」

「そ、そうか?」

「フードがなくなってパッと見、何のフレンズか分かんなくなっちゃったけど、すごくいいよ!」

「この服はフードが付いてないからな。蛇のフレンズは服を脱ぐと何のフレンズか分からなくなるんだな。ところでお前たちはいつもの服なんだな」

「実は…」

「私たちも別の服があるんだよ! 着替えてくるからちょっとまってて」



 ツチノコが待っていると着替え終えたサーバルとかばんちゃんが戻ってきた。


「じゃーーん! ツチノコと同じフード付きだよー!」

「サーバルちゃんは耳がクニャッてなってるけど、ツチノコさんとおそろいです」

「…オレは今フードしてないけどな。でもお前らも、似合ってると思うぞ」


 その後かばんちゃんとサーバルが去ったあと、ツチノコはひとり嬉しそうに呟いた。


「あいつらとおそろいか」


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