血の塊。爆発!

五日目の朝、起きると右目が全く見えない。。今度は完全に視野すらも見えない。

先生の話では血の塊をどかそうとしたガスで押されているうちに塊が粉々になって眼球全体に拡散してしまったそうです。

教授と助教授の上川先生お二人で診てくださったのですが、どうも教授はVIT手術を勧めているようでした。。

しかし、上川先生だけの診察に切り替わり、「今の段階でやりようが無くなりました。退院して結構です。最悪な状態ですが、代謝吸収を待ちましょう。。」と言われた。。私が「先生。VITって何ですか?」と聞くと、「眼球内の体液を透明な薬品と入れ替える手術です。でも、北尾さんは代謝吸収が早い。。まず、それを待ちましょう。。」とおっしゃった。。


最悪な状態と言われてもこちらは素人ですから全くわかりません。

それより、私は食べるものに不自由し、寝る事もままならないこの入院生活から解放されるのか!とウキウキ気分でした。。。右目が見えていないというのに。。。


結局、荷造りもしていないので、翌日に退院となり計六日間の入院生活を終えて帰宅。。

犬たちに会えて嬉しくてハグハグ。モフモフ。。やっぱり犬肌はキモチイイ!


かれこれ三週間。父の事をケアマネさんに任せっぱなしで、まぁ、関わりたくはないものの、事が事だけにその後、生活保護がどうなったのか?電話で確認。。

どうも、翌週の三月十三日に生活保護のお金が出るようです。。が、二月分、要は保護費が出る前の狭間の支払いが色々滞りそうで、特にケアマネさんの事務所への支払いの分を心配されているようで、ならば、うちが立て替えるにしても父の目の前で私は話したかったので十三日の月曜の早朝、実家でケアマネさんと待ち合わせをしました。

これからほぼ二週間半、私は父の事で行政からゆさぶりを受け続ける事になります。傷病手当を受けて退院後安静に努めねばならない中、見えない目で実家通いが続くのです。もし、病気になっていなくても、事情を話して休みを貰いながら行動していた筈です。しかし、タイミングが悪すぎる。。マイナス要素が重なる運命というのは、もしかしたら、私の宿命なのかもしれない。。

宮本さんには父の状況は話さず、実家通いは自己判断にしました。。

ただ、病状としてはどのみち最悪らしい事とさしづめ三月いっぱいは休みが続くという事で月末の診察日までその後は分からないと報告しました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る