三年前、父にはデイサービスで知り合った友人が居て、その方が行政関係のお仕事をされていた方らしく、私が去った後、色々とお世話をしてくださっていたようで、私からしたらそれまでのケアマネさんは全部事情を知ったうえでとても良くしていただいていたのに、変えられてしまった事は残念でした。その事を当時のケアマネさんから知らせを受けて新しいケアマネさんと電話でお話をした事はあったのですが、私にとってあまり良い印象は無く、まぁ、父の事ですから最初は良い人を演じていて、娘に見限られたかわいそうな父親と言う風にでも演出しているのだろうと思っていました。何せ役者ですから。。

そのうちに化けの皮でもはがれた頃に連絡でもしてみようと思っていましたが、この日に会う約束をするまで時間が経ってしまったのです。

久しぶりにお電話で話した感触は三年前とは随分と違ってい大丈夫だろうと思っていましたが、何せ私は財布を忘れてしまっていたのですから、実際にお目にかかるまでとても不安でした。

やっとお会いできて、お顔の表情を見た瞬間。。｛あ！大丈夫だ！｝と本能的に感じたのを今でも覚えています。まずは言いにくい事から話してしまおうと、千円貸してほしい事情を話すと、すんなり今のうちに渡しちゃいます。いつでもいいですよ。後になると又言いにくいでしょう。。と、とてもサバサバされた方でした。

城田さんと言うケアマネさんは私より二歳年下ですが、姉御肌といった感じで安心できる方でした。

「お嬢さんからこのように連絡をいただいて良かった！」という城田さんにまず最初に私は娘としての感覚で今日来ているわけではない事。あくまでも介護職従事者の初心者として父の介護記録を貰って勉強したいという事、父に会う事や世話をする事は無くてもネグレクトではない。すなわち父の状況は把握していると思いたい事。父と私に今後幸せな再会は無いという事を伝えました。で、ザックリと三年前に話しかけた事と重複する部分もありましたが父と私のいきさつを話しました。

色々話してみて、思い切って言いました。

「おそらく三年前は父に上手く言いくるめられていたのではないですか？」と。。

そうしたら

「本当は言いにくいのですけれど、お父さんには騙されました！最初はいい人でしたが、落差が激しすぎる、コミュニケーションの連携が取れて心が通じ合えれば合う程、当たり散らしがエスカレートして、相手を精神的に追い込む方です。」とおっしゃった。まさにその通り。

父は認知症、特に周辺症状が酷くなるアルツハイマーだからああなったのではなく、もっとずっと昔から精神的な病気、もしくは当時病名は確定していなくても、最低でも何がしかの病気の芽は持っていたと思う事などを言うと意見が一致しました。考えてもみれば、娘に手を付けるという事だけでも病気。。狂ってるとしか思えない。それを正当化し、あの年になるまで事あるごとに娘に関係を要求する癖に親戚やいろんな場面で私を陥れる嘘の付箋まで打っていった人。。。

自己愛性人格障害。もしくはあれだけ自分の非を認められず、正当化しようとするのですから、もしかしたらサイコパスである可能性も高いと思います。

近寄ったら心を壊される恐ろしい人です。

聞くと、近隣の介護ステーションでは父の事はお断り！というところが大半で、城田さんの事務所でも、二人のヘルパーさん以外は父の事はお断りだそうです。

どうしてあのような人格や思考になってしまったのか？ケアマネとして事情を知りたそうな会話もありましたので、言葉で話すと長くなるので、私が書いた自叙伝エッセイがネットで読めますけれど。。と言うと、教えてほしいとおっしゃったのでお教えしました。「父にば父でかわいそうな事情もあります。私の恨みつらみだけではないんですよ。」と伝えておきました。

城田さんには一つ不安な事があるそうで、それは父の持ち金です。。

元々、私が再会したころ父には一億以上のお金がありましたが、三年前には五～六千万辺りまで減っていました。ただし、佳代さんがやっていたＦＸ投資で父の勘違いもあり随分とお金を減らしていましたから、その後の三年の使い方にもよりますが、まだ多少はのこっているのではないか？まぁ、いづれ使い切るでしょうけれど、後一年くらいは大丈夫ではないかと思うと伝えると、それがそうでもなく、今年からデイサービスには行っていない。昨年末までは行っていても「ぼお～っ」と考え込む姿が多くなっていた事。介助に必要なお買い物を中々させてくれない事などをあげて。。「お父さんはもうそろそろお金が底をつきかけているのではないか？」と言うのです。

デイサービスに行っていないとなると後は通院日が父の居ない日ということになります。私は合鍵を持っていますから、その日程を教えてもらって、私ひとりでこっそり部屋に入り、通帳を持ち出し確認するのは気が引けるので、ケアマネさんが同行してくださるなら確認の手伝いをしますと答えると、お願いされましたので、通院日がわかったら知らせてくださいという事でこの日はお開きとなりました。

父の介護記録は二～三週間かけてまとめて送りますとの事でしたが、。。。

翌週とんでもない事になっていくのです。