新婚の定義──嘘つきな君と僕──
櫻井 音衣
プロローグ─君のいる風景─
キッチンに立つ 君の後ろ姿を
幸せな気持ちで 見つめる僕に
振り返って君は 優しく微笑む
「お待たせ、お腹空いたでしょ?」
僕の隣で 安心しきった君の寝顔
かわいくて たまらなく愛しくて
そっと口付け 僕は優しく囁く
「愛してるよ、かわいい奥さん。」
なんでもない ありふれた毎日の中に
君のいる風景が 当たり前になること
なにげない会話を交わし 当たり前に
君の名前を呼んで 返事があること
二人 同じ場所で目覚めること
「いってらっしゃい」と「いってきます」
二人 同じ場所に帰ること
「ただいま」と「おかえり」
君と一緒になってから
そんな当たり前のことが 幸せだと思える
当たり前のことを 当たり前だと言えること
それは掛け替えのない 幸せな日常
君のいる風景
君といる時間
君と交わす言葉
君を想う気持ち
君の肌の温もり
すべてが 僕の幸せな日常
ありふれた毎日を幸せだと思えるのは
ここにいる君が 笑ってくれるから
ここにいる僕を 君が愛してくれるから
今日も幸せな気持ちで 一日を終わる
「ありがとう。明日も君を愛してる。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます