「 名を 呼ぶ 」
朝倉 ケンイチ
「 名を 呼ぶ 」
.
すまなかった
そばに いて やれなくて
二人の 夜を 今
探して いたのさ
お前の 吐息が
落ちて いく
頬から 胸へと
涙の 欠片の ように
覚えているよ
あの 二人の 夏を
汚れた 街の 中で
お前と 出会い
暑くて 切ない
夜を 数えながら
お前を 抱きしめていた
通りでは 今日も
無口な 人達が
孤独と 恐怖を 買い
戦いを 終えた
恋人達が 疲れ果てて
青ざめた 月に 照らされ
夜に まぎれる
忘れては いないよ
あの 二人の 言葉を
恐怖に 包まれた
部屋で
お前は 俺の
名を 呼ぶ
今夜は そばに いたいと
俺は 今 お前の
そばへと 戻って いく
夜が 裂けても
星が 消えても
お前を 感じて いたい・・・
.
「 名を 呼ぶ 」 朝倉 ケンイチ @atomickenichi87
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