第34話
「じゃあ僕たちお互いに勘違いしてたって事なんですね。」
「まあ、そう言うことだろうな」
「スミマセン、僕が恋愛契約なんて提案したからこんなことに。」
「そうだな、だけど、それがなかったら俺達結ばれてなかったかもよ。」
「結ばれてって、ちょっと卑猥ですね。」
「全然卑猥じゃねーよ。しっかりしろよ小説家。語学力、語学力。」
そうやって俺達はベットで抱き合っている。そして町田の都合のいい夢とやらを現実にした。
健はその後も執筆活動を続けて、その業界ではちょっとした有名人である。サイン会、握手会も度々開かれ、その美貌が人気の拍車に一役飼ってるようだ。芸の肥やしという訳ではないが、健はのちに俺達二人のことを小説に書いている。業界では異例の発行部数の売り上げで何回も増刷されているとか。
タイトルは「町田さんとの恋愛契約」だそうだ。
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