こころ




小さな鍵は導かない

錆びついた錠は外れない

コマドリにも誘われない

届かないテーブルの上にもない

そうしたのは彼らだ


もうそこには何もないんだよ


かつて存在したそれは

跡形もなく彼方の向こうだ

いつかすらのぞめない

それでも諦めないというのなら


もう容れ物を壊すほかないだろう

そうすればきっと

あなたは傷つかないだろう




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