星が数える


嗚呼

口端から花がこぼれる

滑り這わせ流れる

一寸先すら見えぬ夜の音が怖くて

けれど見上げる気はせず

ちらちらと揺れているのだろう

篝火の如く火の粉を散らしながら

けれどちっとも見たくない

怖いくせに怖いくせに怖いと思いたくがない故に

ふっ、と消えてしまえばいい

ほしのこえなど聞きたくもない

天上から見下ろしているなよ

惨めに思えてくるから…

花なんぞ足元にも及ばないのだから…

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