Giovanni Animuccia



半分だけ、恨めしい

もう半分は、羨ましい

考えれば美しき賛美歌の音がするのだ

綿が空気に蠢く

陽光が柔み溶けるように石の床を這いずる

教会音楽とは…ああそう、あなたのこと

光の中に石を持つ

闇の中に針を持つ

あの光がそう、あなただった

長い長い椅子の端であの音を聞けば

虚ろと貴腐が混ざった

遠い遠いあの光が見えれば

許される気がした

もたげ

這いずり

細い舌を出す

けれどどうしても

あなたの顔だけ浮かばない

この小さな頭では光と音しか

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