寂寞
そらはなにいろか
あおかみずかくろかあかか
それともこんか
空は何色か
青か水か黒か赤か
それとも紺か藍か
誰も来ぬ夜に独りごちて
傘の隙間から眺めやるのだ
明日が来ぬ俺に誰が来るか知りたかった
前を行き過ぎる人が跳ねさせた
裾を濡らすその水が冷たくて。
ひとりただ待つのが淋しくて。
酷い
着々と小さくなる我が身が可哀想で。
鞄を持つ手がゆっくりとなくなっていく気がして。
酷い
ただただ、来て欲しいだけなのだ
ただただ見たかったのか
そらはなにいろか
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