【GM用】シナリオ
ダブルクロスth3
~学園送葬曲~
スクール・レクイエム
【オープニングフェイズ】
・シーン1 新入生歓迎会の準備:PC③
S県の私立全寮制T学園高等部は、新入生を迎えてから1週間ほどが経っていた。
新生徒会長であるあなたは新入生歓迎会の準備を進めていた。
今年は創立30周年の記念だとかで、ビデオメッセージを作ることになっていた。
暗幕の準備などを進めているときに、エージェントのあなたにUGNから緊急の呼び出しがかかる。
あなたは、生徒会の会計である岸田晴南に買い出しの用事を託して、同県A市のUGN支部に向かうのだった。
・シーン2 UGN崩壊:PC⑤
学校は新入生歓迎会の準備で午後の授業は休止されていた。
式典の準備など興味ないあなたは街をぶらついていた。
その時あなたがイリーガルとして時たま出入りしているUGNのA市支部から煙が上がる。
気になったあなたがA市支部に向かうと、狼のような獣に乗った2人の青年が走り去っていった。
すれ違いざまに聞こえた声は前を走る青年に「アンダー・テイカー」と話しかけていた。
・シーン3 霧谷雄吾の出張:PC④
UGNエージェントのあなたは春日恭二が仕掛けた陰謀を打ち砕き、日常を取り戻していた。
学校で新入生歓迎会の準備を進めているとき、緊急の連絡が入る。
A市支部が謎のオーヴァードに襲撃され、支部長以下支部にいた人間が殺されたこと。
A市支部が襲われた時、残念ながら日本支部長霧谷雄吾はアメリカ本部に出張していた。
あなたはその代理を務める、UGN本部エージェント藤崎弦一から現地にいるUGNエージェント2名とイリーガル3名と協力して、事態を解明するように求められる。
A市支部の跡地に向かいまずは、他のメンバーと合流しよう。
・シーン4 新入生歓迎会の買い出し:PC①・PC②
あなたたちは西ヶ谷塁とクラスで、新入生歓迎会の劇で使う大道具を作っていた。
そこにあなたたちのクラスメイトで、生徒会の会計を務める岸田晴南がやってくる。
岸田晴南
「ねぇPC①君、今いい?」
「生徒会が用意する歓迎会のパーティで使う食器に発注ミスがあってね。」
「お願い、買ってきてくれない?」
「量が多いから、PC②さんもお願いできない?」
「私は、会計の仕事が残っていて、手伝えないの。」
「西ヶ谷君は、大道具つくりよろしく!君は外にお使いに出すと、すぐサボろうとするでしょう!歓迎会は明日なんだから。」
西ヶ谷塁
「じゃあ、俺も!俺も買い出しについて行くよ!」
「ちぇー、俺ってそんなに不真面目に見える?」←見える(実際よくサボる)
PCたちが学園の外に買い出しに出かけたらシーンを終了する。
【ミドルフェイズ】
・シーン5 監獄学園:PC①~⑤
全PCに登場を求める。
場所は旧A市支部。その崩壊を免れた一室。時刻は午後6時。
藤崎弦一
「これで全員か?」
「A市支部の機能は完全に停止してしまった。」
「しかし、事態は緊迫している。」
「先ほど届いたA市支部の倉庫の物品リストからは、先の事件でFHエージェント春日恭二が使用を企んでいたレネゲイド活性化薬『サイコソーダ』約1000本が紛失している。」
「『サイコソーダ』は特定の条件下で使用した場合、対象をジャーム化させる。」
「『サイコソーダ』の容器に取り付けられていたGPSは同市T学園にある。」
「中枢議会アクシスは今回の件を重く見ている。最悪この街を丸ごと地図から消さねばならなくなる。」
「今から24時間後に、ミサイルがT学園周辺に発射される。公には隕石の衝突という扱いになる。君たちの学友には申し訳ないが、世界を守るために死んでもらうためになる。」
「また、このことをT学園の内外に伝えること、及び今後学園の敷地から一切の人間の出入りを禁止する。これを犯したことをUGNが感知した場合には、レイザー衛星がその者を抹殺する。」
「辛いだろうがこれが、最善の方法だ。君たちは、付近の住民の避難と今回のA市支部壊滅の原因調査を命じる。」
藤崎との通信が切れた直後に今度は、テレーズ・ブルムから通信が入る。
テレーズ・ブルム
「こんにちはA市支部のエージェントたち。私は中枢評議員テレーズ・ブルムです。」
「今回の件は申し訳ありません。過激派の強硬な主張を私の力では覆すことが出来なかった。」
「ただ、以前FHのデータを解析した時に『サイコソーダ』には致命的な弱点があり、製造が中止されたことが分かっているわ。ただ、具体的にどんな弱点があるかまでは分かっていないの。」
「前回の春日恭二の暗躍も、今回のA市支部の襲撃犯もどうやらその弱点を無視して使用するつもりみたいね。」
「もし、『サイコソーダ』の効果を無力化する方法がわかれば、ミサイルの発射決定をアクシズに取り消させることができると思うわ。」
「拳闘を期待しているわ。」
[情報収集フェイズ]
*このフェイズの間、GMは適切なロールプレイを行わなったと判断したPCが学園への接触を試みた場合、UGNのエージェントによって侵入を阻まれたことにしてよい。
またその際1ターンを無駄にしたことにしてもよい。
・A市支部の襲撃者Lv.a
情報UGN:8
知識建築:8
襲撃者は少なくとも4種類のシンドロームをもった混成部隊。支部長などを襲ったキュマイラシンドローム、建物を破壊したエンジェルハイロゥシンドローム、扉をゆがめているバロールシンドローム、特徴的な痕跡を残すオルクスシンドロームである。さらに優秀な指揮官がいたためか、非常に短時間のうちに襲撃は行われた模様である。
・アンダー・テイカ-Lv.a
情報:裏社会:9
これまで活動が確認されていないため、UGNのデータベースには載っていないが、裏社会では葬儀屋の異名を取るFHのエージェント。狙われた者は必ず殺されており、さらに何らかのレネゲイドに関する物品を奪い取られている。権力欲の強い人間であり、それをFHの幹部に移譲することで、FH内での評価を高めている。
・アンダー・テイカ-の目的LV.b
情報UGN:9
コードウェル博士が最近新たなマスター・レイスの任命を行っている。コードウェル博士は現在、大規模な破壊をもたらすことのできるオーヴァードまたはジャームを探しており、適任者を自らの側近であるマスター・レイスの称号と共に幹部に取り立てると宣言している。権勢欲の強いアンダー・テイカ-はマスター・レイスになることを狙っているのではないか。
・アンダー・テイカ-の正体Lv.c
情報噂話:12
知覚:12(PC⑤のみ可能)
先ほどA市支部から獣に乗って移動した人間はT学園の制服を着ていた。
15以上
アンダー・テイカ-と呼ばれた人間は生徒会の人間がつけているグリーンの腕章をつけていた。
・サイコソーダLv.a
情報UGN:9
一般人をジャーム化させる恐ろしい飲み物。炭酸飲料のような形を取っており、およそ350mlを摂取した人間をジャームにすることができる。致命的な弱点が見つかり、現在は製造されていないがかつては“狂気の頭脳”ロバート・ショートの実験室で製造されていた。ロバートは不用品となった『サイコソーダ』を春日恭二に売りつけ、弱点を知らないまま利用した春日恭二のA市壊滅作戦は見事に失敗し、未使用であった『サイコソーダ』約1000本はUGNA市支部の特別倉庫に保管されていた。なお賞味期限は来年の3月末日である。
・サイコソーダの運搬方法Lv.b
知識レネゲイド:7
バロールのイージーエフェクト、ディメンションゲートにより異空間に飛ばされた後、運び出された。
・春日恭二の現在Lv.a
情報噂話:7
現在A市郊外の錆びれた酒場でやけ酒を食らっているらしい。先日の敗北から今回もなぜか生還しているが、身体は包帯に包まれ戦闘を行える状態ではないだろう。
・春日恭二に会いに行くLv.b
行動宣言
春日恭二に『サイコソーダ』の弱点の情報を聞くことができる。彼は先の事件を起こした直後(ロバート・ショートに)騙されていたことに気づいた。そのことにより弱点をこの時点では知っている。
交渉:9か適切なエフェクト、有益な情報、金銭で彼から情報を得ることができるだろう。
-情報-
『サイコソーダ』の弱点
満20歳以上の者には一切効果がない。
対象となった者が飲用18時間以内に15分以上日光に当たらなければ、効果は無効となる。
春日恭二
「も、もういいだろう。俺はこの街から出ていくからな!」
↑春日恭二をPCが始末したいと望むなら、戦闘エフェクトの使用を許してよい。ただし、春日恭二の生死はこれ以降のシナリオ進行に一切影響しない。
・T学園の様子を晴南・塁に聞くLv.a
晴南に電話をかける
行動*行動前に藤崎からこの電話の内容は傍受されている旨の警告が入る。
晴南
「もー、買い出しから帰ってくるの遅いよー」
「会長も帰ってきてないし何か知らない?」
「学園の門の付近で不審者が出たらしくて、先生から今日は全員寮から出ないようにだって」
「こんな日に外出してるのばれたら、生徒指導室だよ!こっそり帰っておいでね。」
(『サイコソーダ』のことを話す)「あーそうそう、生徒会の役員の子が購買部から運んでくれたんだよ。美味しかったよ。」
塁に電話をかける
行動*行動前に藤崎からこの電話の内容は傍受されている旨の警告が入る。
塁
「点呼のときにお前たちがいないこと誤魔化しておいたぜ!報酬として夕食のデザートは貰っておいたけどな。」
(『サイコソーダ』のことを話す)「ソーダ?そういえば、生徒会の奴が購買部からの差し入れとか言ってみんなに配っていたな。」「下校前だから6時くらいかな?まあ、ふつーの味のソーダだったぜ。」
「ま、外泊を楽しんできたまえ少年よ!」
上記の通話の際にレネゲイドに関するワード、及びミサイルに関する話題を持ちだすと即座に藤崎が回線を切り、以後そのPCは学園内部の人間へは携帯端末を使用した連絡ができなくなる。
・T学園Lv.0
公開情報
A市にある私立学園。中等部と高等部が離れて建設されている。本シナリオ内でT学園と呼称した場合高等部を指す。高等部は全寮制であり、生徒会主催の年中行事が盛んなことで有名。4月の新入生歓迎会、10月の学園祭、2月のお別れ会は特に盛大である。
今年で創立30周年を迎える。
・T学園生徒会Lv.0
情報噂話:7(PC③がいる場合は公開情報)
会長:PC③、副会長:大下優菜(3年)、会計:岸田晴南、書記:玉城充(2年)、会計監査:倉橋征司(1年)
1年生の役員は、クラスで選ばれた学級委員の中から互選によって選ばれた。会計監査は1年生が例年努め、生徒会の仕事を勉強する役職である。
・大下優菜Lv.a
情報噂話:7
特に変わったところはない生徒会副会長、仕事は真面目にこなす。
・岸田晴南Lv.a
情報噂話:7
生徒会会計にして、PC①の幼馴染。PC②や塁たちとよくつるんでいる。性格は真面目で、生徒会の業務もしっかりこなすが、おっちょこちょいなところがあり、ミスも多い。
・玉城充Lv.a
情報噂話:7
大雑把な性格の生徒会書記。ハンドボール部の活動を積極的に行うため、生徒会の仕事は疎かにしがち。字が汚い。
・倉橋征司Lv.a
情報噂話:7
大人しい性格の生徒会会計監査。入学試験の成績がトップで、周囲に推されて生徒会の一員となる。
(T学園の様子を聞くLv.aを実行していた場合、追加)本日の午後6時ごろ、数名の同級生と共に各クラスを周り、購買部からの差し入れという理由でソーダ飲料を配っていたらしい。
・アクシスの計画Lv.a
情報UGN:8
明日の夕方6時までに事件が解決していない場合、アクシスの権限によってT学園にミサイル攻撃が行われる。段階は3段階。発射の9時間前に当たる午前9時に学園周辺にワーディングを展開、非オーヴァードを無力化する。18時にミサイルを発射・着弾。事前の根回しによってその後T学園に隕石が落ち、生存者無しと公表。
ミサイルの発射が24時間後なのは、日本政府及び関係各所への根回しのため。
『サイコソーダ』の効果が即時なのか、遅効性なのか分かっていないため、計画のどの段階でも予定外のジャーム化が生じた場合、ミサイルの発射を強行する。
現在T学園は本部エージェントの管理下にあり、監視されている。侵入者及び脱走者はUGNの静止衛星による局所的なレーザー攻撃を受ける。
万が一大規模なジャーム化が起き、対応が間に合わなかった場合はA市を封鎖。殲滅・末梢することが決定されている。
【イベントシーン】
・シーン7 アクシスの説得:テレーズ・ブルムに接触したPC
テレーズ・ブルムに解決策を打診したいとPCのいずれかが宣言した時発生。行動権が残っているPCは自由に登場できる。
テレーズ・ブルム
「あなたたちの解決策を聞きたいわ。」
「なるほど、日光と時間がキーポイントだったのね。」
「生徒たちはそれを飲んでしまったの?」
「それならば、私も非情な決断を下さなければならない。朝が来る前にミサイルを発射しなければ…」
PCたちがそれをやめて欲しいと訴えた場合
「あなたたちの気持ちは分かったわ。危険を承知で言っているのね?」
「分かりました。私から1つ提案をします。あなたたちの学園には当然カーテンやガムテープの類もたくさんあるでしょう。」
「それらを使って、完全な暗室を作り、『サイコソーダ』を飲んでしまった全員をそこに集めなさい。昼の12時を過ぎて『サイコソーダ』の効果が切れた人間を日光に当ててもジャーム化しない証拠が取れれば、私の力でミサイルの発射を止められるわ。」
「ただし、暗室を作るのに敵が見逃してくれる可能性は限りなく0よ。犠牲者たちに猶予のある夜のうちに今回の事件の黒幕を倒しなさい。」
「そして、夜明け前に全員を暗室に移動させて。それが完了したら私に連絡を頂戴。私が広域ワーディングを起動して、お昼の12時過ぎまで生徒たちを寝かせておくわ。」
「かなり難易度の高いミッションよ。普通ならこんな作戦誰もやりたがらない。手伝いたがる者もいない。でも、あなたたちの日常があの学園ならこの任務を完遂しなさい。それがあなたたちの友達を守る唯一の方法よ。」
[情報収集フェイズ2]
このフェイズでは前の情報収集フェイズで開かなかった情報に再び挑むことが可能である。
・アンダー・テイカ-の正体(2回目)Lv.d
アンダー・テイカ-の正体Lv.cをクリアしていなければならない。
情報裏社会:9
アンダー・テイカ-のコードネームを持つオーヴァードあるいはジャームはT学園…生徒会…会計…監査、倉橋征司である。
中学生でありながら、幾人ものUGN・FHの要人を狩ってきた天性のアサシン。直接戦闘の能力は高くないが、ノイマンの能力を駆使した計算ずくの行動で常に作戦成功率90%を叩きだしてきた。彼のアンダー・テイカ-としての素顔を知る者は死体を除くと数えるほどしかいない。その中の1人はコードウェル博士であり、今回の大掛かりな事件は、権勢欲の強い征司がコードウェル博士の親衛隊に入るために博士から与えられたテストである。
博士の要求は、3日間で街を1つ壊滅させる力を示すことであり、今回のアクシズの計画や征司の作戦が上手くいけば、まさにA市は壊滅するだろう。
・アンダー・テイカ-の戦力Lv.d
情報噂話:9
アンダー・テイカ-本人の外に、一般生徒2名、獣2匹が確認されている。
・アンダー・テイカ-の居場所Lv.e
情報噂話:8
現在、征司ことアンダー・テイカ-はT学園内にいる。恐らく、移動手段である教員用の車などを破壊しているのだろう。
【トリガーシーン】
ここまでに情報収集でかかったターン数×1時間の時間が経過しているとする。シーン5・シーン7のイベントシーンはそれぞれ1時間として扱う。合計12時間が経過した時にクライマックスフェイズが終了していない場合、日の出を迎えBADエンディングを迎える。
シーン8 静寂の雷鳴:PC⑤
PCがT学園に向かうと宣言した場合に発生。
T学園周囲はUGN本部エージェント及びレーザー衛星により封鎖されている。
PCはエージェントと肉体による対決を行わなければならない。
肉体:9
成功→次へ
失敗→時間が1人につき1時間経過するものとする。その後成功と同じ扱いする。
レーザー衛星から照射される雷をよけなければならない。
回避:9
成功→次へ
失敗→6D10のHPを失う。その後成功と同じ扱いをする。
2つの障害を突破したらPC達は学園内に侵入できる。
PCがT学園内に侵入すると屋上からワーディングが張られクライマックスフェイズに移行する。
【クライマックスフェイズ】
シーン9 Midnight desperate struggleミッドナイト・デスペアート・スタゴー:PC①
PC達が屋上に向かうと宣言すると征司がいる。
倉橋征司
「あれぇ、先輩方こんばんは。こんな遅くにどうしたんです?」
「先輩たち外出組がいるなんて思っても見ませんでした。僕、まじめですからねぇ。まさか僕たちの歓迎会の準備をサボって出歩いてる先輩がいるなんて(笑)」
「UGNが速やかに、学園を封鎖してくれたので、安心してましたが、まさか戻ってくるもの好きがいるとはねぇ」
「嫌だな、先輩あなた、どこまでも楽しませてくれる人だ!先輩たちがUGNだってことぐらい知ってましたよ。そのぐらいのハンデがなければ僕の力を証明する機会にはならない。」
「もっとも、先輩方は僕が既に3人の同級生を炭酸飲料でジャームにしてしまったことに気づきもしませんでしたが…」
「A市支部の連中がたちの悪い梱包材を仕込んでいたせいで、学校中に『サイコソーダ』を配るのが日没後になってしまったのは残念ですが、あなたがたには、もうどうにもできない。」
「じきに朝日が彼らを美しき破壊兵器に変えてくれることでしょう。彼らのようにね!」
4名の生徒がゆらり昇降口から現れる襟章をみると彼らは、全員1年生のようだ。
「さあ、先輩方。あなたたちには死んでもらいましょう。いや、それよりもあなたたちにも『サイコソーダ』を飲んで貰って、ジャームになってもらいましょうか?」
「そうだ、それだ!あなた方の首は東の塀に吊るされて朝日と共に怪物になる、それがお似合いだ!」
衝動判定を行う。
意思:9
失敗者は暴走のバッドステータースを受ける。
成功者も失敗者も2D6の侵食率を上昇させる。
クライマックスフェイズのここまでの時間を30分としてカウントする。
戦闘は各ラウンド10分として扱う。
戦闘初期配置
征司
獣A・光A 獣B・光B
PC①-⑤
PCから征司までは20m残りのエンゲージは全て10mとして扱う。
勝利条件
エネミーすべてを戦闘不能とする。征司以外の敵は自我を無くしているが、害であることに変わりがないので、殲滅すること。
倉橋征司
戦闘中
「ほらほら、欲望のままに喰らえ!駄犬共!」
「お前ら、僕を守れよ!それしか能がない癖に!」
「嫌だな、先輩!そのぐらい避けてくださいよ!」
「ふ、フン…真の実力者は戦うのではなく、指揮することでその能力を発揮するんだ!」
敗北時
「馬鹿な、この僕が…」
「嫌だ!死にたくない!あと少しだったのに、あと、少し!」
「く、やっぱり正面戦闘に持ち込まれたのが…敗因…」
ジャームはチリとなり消える。征司は遺体が残るが、事件解決後にUGNの処理班が処理を行う。
*特殊ルール
戦闘終了後もシーンを続行し、バックトラックはこのシーンの終了時に行う。戦闘不能キャラクターは、戦闘終了時に1HPを得る。
シーン9-2 早朝の緊急誘導:PC②
暗室を製作し、生徒を誘導するシーン。
暗室の作成場所は体育館が良いだろう。
体育館の暗室化には2時間が必要である。
全生徒の誘導には3時間が必要である。
10分の時間をかけて晴南と塁に交渉判定を行うことができる。判定を行えるのは対象にロイスを持つもののみである。交渉判定に成功した場合晴南は誘導を塁は暗室の作成を手伝ってくれる。彼らの助けを借りた場合それぞれの作業にかかる時間を各1時間短縮できる。
交渉:8
また暗幕の作成は芸術工作:8、生徒の誘導は社会:8などで更なる短縮を認めてもよい。適切なエフェクト、イージーエフェクトの使用によっても同様である。ただし、生徒たちは非オーヴァードであり、対象に侵食率の上昇を要求するようなエフェクトの使用は不可とする。
生徒の誘導が完了した時点でテレーズに連絡を入れれば、彼女は広域ワーディングを起動し、全生徒が体育館の暗室内で眠りに落ちる。
テレーズのワーディング展開を見届けるか、12時間のタイムリミットを迎え朝日を目撃した時点でバックトラックを行う。
【エンディングフェイズ】
シーン10-14 日常へ:各PC
クライマックスフェイズにて時間切れが起こらなかった場合こちらのエンディングとなる。
各PCのエンディングを描写する。筆者は各PCにこのシナリオで印象に残った人物との個別エンディングを設けるよう提案することを推奨する。
シーン15 デモンズ・シティ:マスター
クライマックスフェイズにて時間切れが起こった場合こちらのエンディングとなる。
全校生徒がジャーム化し、アクシスは即時ミサイルを発射する。PCは巻き込まれても、逃れてもよいだろう。ただし、1000体に迫るジャームの群れを一掃することは難しく、数日のうちにA市全域はジャームの群れの中に沈む。周辺の街からの封じ込めや、アクシスからの火力支援でA市は外界からは途断された無法地帯となるだろう。
征司が生存していた場合、この結末からマスター・レイスとなり、別のシナリオでさらに強力な戦力を手に入れて登場してもおかしくはない。
バックトラックに成功したPCが個別の演出を望む場合は、許可してもよい。この場合晴南や塁はジャーム化していることを意識すると悲劇性が増すだろう。
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