ある日、家に帰ると妹が寝ていた。私の布団で、寝ていた。とりあえず部屋着に着替えて、すやすや眠る妹の横へ。

私「あの〜、失礼します……。そちらの布団の持ち主ですが……」

妹「……どちら様ですか？」

私「りくと申します。お休みのところ大変申し訳ないのですが、そちらの布団は私のなので、よろしければ返していただきたいんですけど……」

妹「こっちの布団の方があったかい」

私「そうだね。うん。私の、布団の方があったかいね」

妹「今日は特別に一緒に寝てあげる」

私「……まじ？？」

妹「うん」

私「いつもは嫌がるのに？」

妹「うん」

私「ゆっくり寝ててください」

寝ぼけてるんだろうなぁと思いつつ、言質はとったしな！と妹と一緒に寝た。その日は久しぶりによく寝れた。

次の日案の定、経緯を覚えていなかった妹は私を起こし、正座をさせ「何故勝手に一緒に寝てるの？」と聞いてきた。

ねぇ、それより先にさ……

その布団って私のだよね？

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