「ハンカチ」

煩先生

 

地下鉄に残る

血痕を貴んで

痛覚の幻想が

喉で交差する


線路の悲鳴は

苦く死に響き

赤錆が薫れば

遠い星を願う


絵葉書に渉る

筆跡を呟いて

嘆息の引用が

膣で自転する


旅出の朝陽は

聖く美に恵み

歳月が語れど

慧い花を乱す

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「ハンカチ」 煩先生 @wazurai

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