「死後硬直」

煩先生

 

時計が忘れた

天国を詠めば

君の偽悪だと

聖人は想った


唸る冷凍庫は

詩学に喩えて

肉が観る夢を

満月から護る


貴石が怖れた

根底を描けど

僕の慈愛だと

骸骨は話した


迫る爆撃機は

画題に任せて

罪が降る熱を

断片より悟る

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「死後硬直」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ