第12話夫婦

僕達、夫婦はそれなりに上手くいっていた。


しかし、結果、廃病院のベッドの上で薄汚れてる天井を睨んでいる。


「ねぇ、一緒に寝て良い?」


ツカサが枕を持って立っていた。


僕は、無視して寝返りをうった。


そしてツカサは、僕の背中にぴったりとついてほんの数秒で寝息をたて始めた。


イライラするなこの女と僕は思っていた。


出川に見られたら騒ぎそうなのでそのまま僕も睡魔に導かれるまま眠りについた。


【ねぇ、わたしを愛してる?】


妻が僕に問いかけた言葉…。


僕は、忙しくて妻に返答もしないで眠ってしまった。


夫婦は、難しい。


一番愛してる人が一番憎くなる事もある。


僕は、簡単に好きや愛してるを使いたくなかった。


大切な時に言うから効果的なんだと勘違いをしていた。

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