第4話さようなら

僕は、妻の怯えている姿を見て失望した。


「さようなら。」


僕は妻を残して脱け殻男を蹴り飛ばして玄関から外に出た。


雪が横殴りに僕を容赦なく降り注いで来た。


ふと、着ている洋服が血で汚れているのを見て僕は全裸になった。


雪嵐の中、僕は警察署に向かった。

しかし、僕の体力は蝋燭の密やかな火のように消えた。


気がつくと、薄汚れている天井を睨みながら目を覚ました。

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