俺は運頼みのくじ引き能力で異世界を生きていく
煜焔
1話 転界
1-1 転生
俺の名前は、平和 要。16歳だ。普通に高校生活を送っていたのだが、ある日を境に、俺は日常を捨てた。人生と引き換えに。
その日の夕方は、特に何かあるわけでも無く、普通に下校をしていた。通学路には、踏切がありそこは、T字路になっているのだが左側は建物が建っており見ることが出来ない。そのため、大変見通しが悪く、車が来ても中々気づくことが難しい。今日は、いつも通りそこのT字路を渡り、踏切に行こうとした。その直後、右側から車のエンジンと眩しいライト、そしてクラクションが大音量で鳴った。
「え?」
俺は、その時自覚した。時間が遅くなっていく感覚。『走馬灯』を。
(俺、死ぬのかな? 友達ごめん。俺の人生、ここで終わってしまって...)
涙を堪える暇も与えずに、車は容赦なく俺の何もかもを奪い去って行ってしまった。
命と共に-
俺は気づくと、真っ白な空間の中にいる。周りを見渡しても誰もいない。
自分の体は、五体満足だった。一体ここは何処なのだろうか?
すると、目の前に半透明の薄い黒色のどこかで見たようなものが表示された。そこには、白い字でこう書かれている。
『任命証』
あなたは、創造神の選択により、文明を平和に導く者として任命されました。任命された暁には、あなたに、SPを贈ります。
地球の抽選箱を模範した物がこのメッセージを閉じた後に出てきますので、くじを4回引いてください。
その後、初期ステータスを設定してください。
また、争いの程度によって変わりますが、対立を一つ解決に導いたらppを貰えます。このppを使ってくじを引くことが出来ます。
閉じる
「はぁぁ!?」
何だこれ?
ていうか、何で俺なんだよ。こんなの、絶対おかしいだろ。それより、一体ここは何処なんだよ! 地球に帰りたいんですけど...
取り敢えず...閉じるを押してみるか。
押してみると文字が光り、ウィンドウが閉じた。そして、直ぐに目の前が発光し出して箱型になり、抽選箱が現れた。そして、その箱には4という数字が刻まれている。
「...一応引いてみるか」
箱の中に手を突っ込んでみると、中には何も入っていないような気がした。しかし、手を探すように動かしていると、何かを掴んだ。いきよいよく手を引き抜いてみると、手の中には、くじがある。開けてみると...【R:鑑定】と書かれていた。
「鑑定?鑑定ってあれか」
すると、数字が3と表示された。どうやら、残りの回数を表示しているらしい。
「よし、気を取り直して2回目」
そして、箱にもう一回突っ込んだ。そして、引き抜くと今度は、【UR:家生成】だった。URって、ウルトラレアって意味か?
だとすると、凄く良いやつなのだろうか? 家生成とかある意味チートなんじゃないだろうか?
そして、気分が良くなったので、直ぐに3回目を引いたところ、【SR:テイクオーバー】だった。テイクオーバーって、引き継ぐとかそんな感じだったっけ? 使いどころ今は、無さそうだなと思いながら最後のくじを引く。最後に引いたのは【SR:不老】。何というか微妙な物ばかり来てしまった。URで、運を使い果たしてしまったのだろうか?
引き終えると、箱が消失した。そして、またウィンドウが表示された。
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名前:平和 要 振り分けP:100
年齢:16
種族:人族
職業:平和導師
lv.1
体力: 0 ↑ ↓
魔力: 0 ↑ ↓
筋力: 0 ↑ ↓
耐性: 0 ↑ ↓
魔功: 0 ↑ ↓
魔防: 0 ↑ ↓
俊敏: 0 ↑ ↓
器用: 0 ↑ ↓
SP:鑑定lv.1,家生成lv.1,テイクオーバー,不老
スキル:異世界総言語、長剣術lv.1[0/100]
称号:平和導師の証、異世界人
経験値 0/1000 PP:0 閉じる
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え、まんまゲーム何ですけど...
と、取り敢えず、振り分けポイントって書いてあるし振り分けてみるか。
まずは、体力か...うーん、直ぐに死にたくは無いよな。だけど、魔法も使ってみたいな。どうするか...。
~数分後~
良し! まずは、こんな感じで良いかな。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
名前:平和 要
年齢:16
種族:人族
職業:平和導師
lv.1
体力:14/14
魔力:12/12
筋力:14
防御:12
魔功:12
魔防:12
俊敏:12
器用:12
SP:鑑定lv.1,家生成lv.1,テイクオーバー、不老
スキル:異世界総言語、長剣術lv.1[0/100]
称号:平和導師の証、異世界人
経験値0/1000 PP:0 閉じる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
やっぱり、平均的に割るのが一番だな!その方が怖くないし。
そして、閉じるを押すと、【本当にこれで良いですか? yes/no】
と、表示されたので迷わずyesの方に手を触れた。
最後に、yesを押すと周りの白い空間が剥がれていくかのように崩れて俺の意識は闇の奥へと消えていったのだったー
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