演者の遊戯

突如として訪れる崩壊の音


大切にしていた感情も

今となっては馬鹿げた演目


貴方の演じる貴方

私の演じる私


この物語を書いたのは誰?


「大切だ」と囁いた

「愛している」という言葉でさえも

ただの作り物だという真実を突き付け

用意されていた結末に

舞台は終わりの幕を呼ぶ


悲しみの淵、嘲りの朝

欠けた感情の落ちる場所


私の足下に転がるのは

私が私と呼んだ者


貴方がワタシと呼んだ物


そして静かに忘れ往く

モノの行く末も知らずに。

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