第33話純
純は、親のひいたレールからはみ出しそうになっていた。
小学生から、塾、家庭教師、ピアノと習い事をしていた。
大学生になって自分は一般教養の授業は好きだが医学の話しになるとウンザリな気持ちだった。
そんな時に友達から未来のアドレスが送られて来た。
才色兼備が、未来のイメージだった。
勇気を出してメールを送信した。
意外と早くメールの返信が来た。
何故か嬉しかった。
地元から離れて一人で暮らすのは心細かったのだ。
CMやドラマでは未来の活躍を客観的に見ていた。
実際に会ってみるとキラキラ光っていた。
未来は、意外と無邪気で素直な性格だった。
閉鎖的な純の心の扉をアッサリと輝く鍵で開けて来た。
しかし、純は好きだからこそ相手をとうざけてしまう性格だった。
そんな時に授業中にノート貸してと坂井泉が声をかけて来た。
泉は、自由奔放な性格だった。
大学まで泉は車で神奈川から東京まで通っていた。
そんな泉に心が揺れた。
泉の内なる世界観を見てみたかった。
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