第27話未来の未来
中学を卒業して未来は優秀か天才しか入れない高校に進学した。
真美とは、自然消滅だった。
美術部に入った。
良く裸婦ばかり描いていた。
そんな時に美少年と呼ばれる松下修吾を廊下で呼び止めて
「モデルになって。」
と頼んだのだ。
「やだね。」
と言われた。
「少し美人だからって調子に乗るな!」
「わたしは、美人なんですか?」
「毎日、あんたの噂話ばっかりでイライラするんだよ。」
「わたしは、あなたの噂ばかりでウキウキしています。」
「わたしはカンペキじゃない!」
「じゃあ、証明してよ。」
未来は突然、窓から飛び降りた。
「マジかよ!」
と言って昇降口で倒れている未来に修吾は駆け寄った。
「痛いですね。」
「当たり前だろ、三階から飛び降りたんだぞ。」
そんな無法者には従うしかなかった。
「モデルでも何でもやってやるよ。」
「ありがとうございます。」
「裸体が描きたいんだけど。」
放課後の美術室で修吾に未来は言った。
しょうがねーな、と文句を言いながら上半身だけ脱いだ。
下半身もお願いするとマジかよと文句を言いながら修吾は裸体になった。
未来は、見事な裸体を描いた。
修吾は、絵を見て
「スゲー!」
と言った。
「お前、天才じゃん。」
「モデルが良かったから。」
そう言うと未来は倒れてしまった。
保健室で目が覚めた…。
保健室から見える旗向く夕日。
「綺麗…。」
「お前、のんきだな。」
修吾は、自動販売機で買ってきたジュースを未来に渡した。
「ありがとう。」
「いきなり倒れるからビックリしたぜ。」
「でも、才能はあるのは間違い無しだな。あとは、パトロン見つけてか画家になれ。」
「修吾は?」
「わかんねーな、このままいけばサラリーマン、でも頑張れば医者かピアニストかな。」
「ピアニストか…。今度聞かせて。」
「おう!」
その絵をコンクールに出すと修吾が言うとうり金賞をもらった。
「な?俺の勘は当たったろ?」
屋上で昼御飯を食べてる時に修吾は言った。
「モデルが良かったからね。」
「俺、本気で医者になろうと思う。」
「良かった。」
「俺が本気出したらヤバいよ。」
「なぁ、」
と言われて振り返るとキスされた。
「修吾、どうしたの?」
「俺、お前が好きだ。」
「…わたしも。」
と未来は呟いた。
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