第22話君好き


「だから、先生は未来が好きだ。」



放課後残るように言われて未来は先生を待っていた。



「は?先生がそんな事言って良いの?」



「仕方がないだろう。好きになってしまったんだから。」



「わたし、付き合ってる人いるし。」



「片瀬真美か…。」



「は?違うし、わたしレズじゃないし。」



「体育館の監視カメラに写ってるんだよな。」



「最低!ゲスの極みね。」








「で、俺と付き合って欲しいもちろんセックスを前提に。」



「アホか、ありえない。」 


「学校来れなくするぞ。」


「それはOK。


元々、学校なんて退屈だから」



「高校行きたくないのか?」


「うん。」


「それより今の先生の発言、放送部が流そうとしてますよ。全校生徒に」 



未来はスマホで放送部いる同級生に頼んだ。



死にそうな顔をして先生は放送室に向かって走った。



大音響で先生の口説き文句が流れている。



だから、男は嫌いなんだな。



未来は、放課後、可愛い男の子に告白された。



良いよ。



「え?本当ですか?」



「うん。」 



「昼間の放送聞きました。」




「どう思った?」



「すみません。まだ難しくて分からないです。」 



天使みたいな子…。 

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