第4話雨

帰りは雨だった。



「傘持ってないでしょう?お姉さん。」



同じ課に柏木優斗はいた。



「緑と帰ってよ。」



「今日は、残業だって。」



優衣は、優斗に嫌悪感を覚えた。



「お姉さんの言うとおりに可愛がってプロポーズしましたよ。まだご不満ですか?浅川先輩?」




「そういう事…。緑を抱き込んでわたしを操り人形にしたいのね?」



「感じ悪いな。お姉さんが教えてくれた事でしょう?」



優斗は一昨日とはうって変わって余裕がある。



「分かったわ、傘に入れて。」



そのまま二人はホテルに入った。





優斗は、優衣を縛り付けて



「ちょっと今日は傷つけるよ。」



真っ白で華奢な優衣の背中に蝋燭を垂らした。



「あ!」



「もっともっと声を上げてよ。浅川優衣さん。」



散々蝋燭を垂らされて優衣は、濡れてしまった。



シャワーに二人で入って背中の蝋燭を綺麗にとっていく。



いきなりあそこに指を入れられて



「ぐっしょりだね。お姉さん。」


と耳元て優斗は囁く。




その後はベットで体を絡ませた。



大嫌いなのにセックスは最高に上手いのが優斗だった。



何回もいかされて頭の中の理性は崩壊していく。



これからもよろしくねお姉さんと生でアソコに挿入された。



「ダメ!やめて!」



体をくねらせて抵抗したが結局中出しされた。



「双子なのに何でこんなに違うのか…。」



優斗は、タバコに火をつけて言った。




「緑は、純粋なのよ。わたし達みたいに曲がり道をしない。」



「それが重いんだよ。まぁ、その重さを取り除いてくれるお姉さんがいるから大丈夫…。」



いつか、二人の関係がバレたら緑は、どう思うか考えただけで恐ろしい。



ホテルから出て家路を優衣は、急いだ。



何故か緑の笑顔を見ないと罪悪から逃れるすべがない。


「ただいま!」



「お帰り、優衣、ちょっと遅かったね。」



「ちょっとお茶してた。」



「一人で?」



「うん。」



「でも、お酒臭いよ。」



「バレたか。ちょっと飲んでた。」



「ほどほどにね。」



いつも優しくて綺麗で可愛いお姉ちゃん。



「晩ごはんは鍋にしたよ。」



「ありがとう!最高!ありがとう緑。」



鍋は罪悪感を消してくれた。



ホテルでビールを飲んで家でも飲んだ。



いつか、神様が現れて裁きを与えられても仕方がない。

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