ブレードランナー 2049

【以下ネタバレあり】


レプリカントが妊娠・出産したというアイデアが秀逸で、3分の1くらいまでは大変興味深く見れたが、ハリソン・フォードが出てくるあたりから予定調和になった感があった。そもそもなぜハリソン・フォードの居場所が分かったのか? 敵キャラのラヴがハリソン・フォードだけを連れて行ったのも不可解だった。ラストのバトルも冗長に感じられた。また探していた子どもが博士というとのは、あまりにご都合主義的ではないか。


世界観は「オートマタ」や攻殻機動隊と重複する部分があった。ディストピア的な世界観である。その中でジョイの魅力が際立っていた。


全体的には力作で、疑問箇所も少なくなかった。もっと背景知識(映画に出てくるナボコフの小説やレプリカントについて、など)を知った上で見たら、より楽しめたと思う。記憶を巡るストーリーは、興味深く、魂の解釈も納得できた。

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