第一章 水瀬裄夜

 第一章 水瀬裄夜

「本当だって」

「はいはいはいはい」

 気のない相づちを打ち、中津川日向(なかつがわひなた)は、幼なじみの頭を両手で掴んで前に向けた。英語の教科書を引っ張り出す。横には辞書を広げておいた。

「ごめんね秋葉。でも私、今日多分授業で当てられるから、予習しないと」

「もうやってあるだろ。本当だってばっ、女の幽霊!」

 いいタイミングで教師が登壇した。日向は助かったとばかりに息を吐く。秋葉は舌打ちして黒板の方を向いた。休憩時間にはまた話ができる。その事実に、秋葉は喜び、日向は嘆く。

 日向は教室内の他の生徒とはあまり話さず、普段は静かに暮らしている。たまに話す幼なじみの存在は、楽しくもあるが鬱陶しいこともあった。そろそろ受験生なので、気が立ってきたのかもしれない。

「ごめんね、秋葉」

 日向は接触を嫌うことに自己嫌悪を覚えて、心の中で謝った。

 それにしても、幽霊とはどういうことだろう。

「まさかあの話かな」

 放課後に教室に戻った後、秋葉は目のない女子学生に会ったという。

 初めはただの学生と思ったらしい。

 だが後で考えてみると、彼女は遠近法を無視している。二、三メートルしか離れていないのに、秋葉とほぼ同じ背丈だった。つまり実際の身長はもっと高い。

 この条件にぴったりの話がある。女の幽霊でしかも長身だという「大丈夫姫」だ。校舎内に現れ、「大丈夫?」と声をかけてくる。彼女には目玉が無く、眼窩のみがぽっかりとあいていて、驚いて逃げる学生や教師たちを笑いながら見送るという。

 作り話だ、と笑うのは簡単だ。秋葉も人外の幽霊や物の怪などを信じるたちではない。そういったものが見えるわけでもない。

(本当なのかな? まさか、ね)

 日向はすぐに打ち消して、授業に入ったのだった。

「しまった」

 日向は上履きを脱ごうとして気がついた。

「どうしようかな」

 放課してからずいぶん経つが、辺りに学生の姿は多い。他の生徒に退いてくれと頼まれて、日向はようやく行動を起こした。

「やだな、拾ったのを忘れてるなんて」

 のんびりしているとは言われるが、登校中に拾った生徒手帳を今まで返し忘れていたのは問題があるのではないか。

 一人で照れ笑いして教室に戻る。

 普段通りなら、手帳の持ち主は、放課後は施錠時間近くまで残っているはずだった。

 部活があるため先にわかれる日向をのぞき、彼女のクラス内の友人たちはほぼ毎日遅くまで教室でしゃべっている。そんな友人が以前、彼が熱心に読書を続けていて居残ることを言っていた。この目立たない少年が話題に上ることは殆どない。だから「いつも本読んでて暗くないー?」というように友の口から彼の名が出ても、すぐには誰のことかも分からなかった。

 生徒手帳に書かれた名前は、水瀬裄夜みなせゆきや。

 隣にはあまりぱっとしない表情で眼鏡をかけた少年の写真が張り付いている。

「みなせ……なんだっけ」

「ゆきやだよ」

 階段をのぼりきったとき、上の方から声が聞こえた。

「それ、僕のだね」

「あっえっこれ拾ったのっ、朝、返すの忘れててっ」

 何故か耳に心地よいと思った声は、今見た手帳の写真と同じ人物から発せられていた。

 赤い夕焼けの光をはじき近づいてきた淡い茶色の頭髪を眺めながら、日向は手帳を閉じて差し出した。

「拾ってくれたんだ。ありがとう」

 水瀬裄夜が微笑んで、つられて日向も笑みを返した。

 目立たない少年だがいい人だとなんとなく思う。人気はないが人の良い人間が好きな日向は、友人たちの前でははっきり口に出しては言えないが、水瀬裄夜がそんなに毛嫌いすべき存在ではないように感じていた。

 少なくともこの時点までは。

「でもね中津川サン」

 片手で眼鏡をはずし、水瀬裄夜はひどく鋭いまなざしで日向を見ていた。そして首を傾げた日向のなめらかな黒い髪をつかみ、少年は低い声でささやいた。

「ぼくはこれを家においたままの筈なんだがね」

 咄嗟のことで逃げられず、すぐ側まで引き寄せられた日向はぎょっとして相手を見返した。

 ふ、と笑った少年は、鮮やかな美麗さのある顔をしていた。

「どういうことですか」

 吐息のかかるほどまで詰められた距離と、感じる違和感につい固い声が出る。

 べつにと呟き彼は手をはなす。はなし方が乱暴で、突きとばされた形になった日向はよろけて壁により掛かった。

「痛っ……」

「いたい? そうだろうね。今の君には僕が誰かも分からないぐらいだから」

 興味を無くした猫のように素っ気なく言い放ち、水瀬裄夜は眼鏡をかけ直すときびすを返した。とりあえずありがとう、と声がするのが聞こえてきた。

「……何なのよ……あのひと」

 一人になってようやく落ち着き、日向は腕を胸の前に引き寄せる。

 ひどく油断のならない奴だと、本能が告げていた。

 根暗だと言われていたのは真実かもしれない。だがそれ以上に日向が感じることがある。これまで同じクラスにいて、成り行きで話すことがあった筈なのに、あんなふうに扱われたことがない。なぜ今になって、水瀬はあんな態度をとったのだろう。


 なにかが変わり始めていた。


   *


 なにがそうさせるのだろう。

 瀟洒しょうしゃな日本庭園の奥、漆黒の髪を背中に流し、赤い着物に身を包んだ少女が花を食らっていた。牡丹の花びらは雪の上に点々と赤い跡を残し、牡丹の赤が少女の唇にもあかい色彩を与えているようだった。

 黙々と花を口に運ぶ少女は、小雪の舞う凛とした空気の中にあって、厳しい横顔さえも美しい。作り物のような美麗さだったが、端正な人形とは違う、すべてを居竦ませる鋭い雰囲気をまとっていた。苛烈であるのに今は静かにこころの内に炎を潜ませている。そんな、意志の強いまっすぐな感情が、彼女を見る者に美しいと思わせるのかもしれなかった。

「ひぃさま」

 遠くから何者かの呼ばわる声がする。

 この庭を自由に歩けるものはごく限られる。少女には声の主が分かっていた。そして誰が呼ばれているのかも知っていた。

 知っていたので、花弁をわしづかんだ細い指を口元で止め、視線を声がしたのと逆方向、白梅の枝の先にある雪へとゆるやかに視線をながしやる。雪の向こうに椿の葉があり、さらに向こうに和装の人影が見えた。

 小さく舌打ちして少女は牡丹へと向き直った。

 呼ばわった相手に見つけられる前に、自分が見つけてしまった。

 すこしだけむっとして、少女の指が花弁をはなし、あらたな花弁をつかむ。

「ひぃさま」

 白い息を吐いて、華美ではない和服の青年が駆けてくる。

「姫さま、花陽妃さまらしき方が発見されたようです」

 青年をことさら無視をするように背を向けた少女が、目を見開いて振り返った。

 素の表情が珍しく、青年は思わず無言で少女の顔を見返していた。

「……それで。どうか、アレは本当に生きているのか?」

 取り乱したことを恥じて少女は視線を逸らした。不躾なまなざしを注いでいたことに気がつき、青年もあわててあらぬほうをみる。闇色の瞳も髪も、少女を艶やかに彩り、身を飾る深紅の着物と唇がさらに優美さを引き立てる。寒さのためか血気したほおが年相応で、青年は今更ながら少女がまだ「こども」であり「いきもの」なのだと思い出す。

 この青年にとって、この少女は主でしかなかった。

 世界で、ひとりとうたわれた、王――。

 仕える前から多くの者にそういうふうに言い聞かされてきた。

 気まぐれな月の王だと言い含められ、真実その通りと考えていたからこそ、わずかの時を仕えた身でありながらも、こんなわずかの素顔に驚く。

「どうなのかと訊いている」

 考え込んでいた青年は、促されてまず非礼を詫びた。そんなことはどうでもいいと少女は言外に語っていたので、すぐさま言葉を続ける。

「花陽妃さまとは断定いたしかねますが、おそらくかの方の核ではないかと雷覇らいはが申しておりました」

「そう……アレがみつかったか」

 少女の肩に浅く降り積もった雪は彼女がどれほどここに立ち続けていたかを表している。

 雪が小やみになり、やがてはたりと息絶えた。

 青年の声が静かに冷気にとける。

「銀月様」

 少女の瞳がわずかに細められたのを、彼は見逃さなかった。

「ぎんげつさま」

「……わたくしは銀月王」

 歌うように少女が呟き、ふいと手の中の牡丹から顔を背ける。

「あきら」

「はい」

 短く答え、従者は次の言葉を待つ。

「明良忠信あきらただのぶ、おまえはわたくしを何だと思う」

 何者か。

「……どのような答えをお望みなのですか」

 青年は迷い、足下に積もった雪を眺めて問う。

 唯一の主は静かに笑うと、裾を翻して屋敷へ向かった。

 愚か者に問うてわるかったよ、とちいさなため息が聞こえた気がした。


   *


(銀月さまは銀月さまだ)

 明良は履き物を脱ぎながらひとりごちた。

 だが、なんと答えれば良かったのだろう。

 明良には主人が躊躇っているようにしか見えなかった。遅れてあとに続きながら、青年は少女の背を眺める。

 少女にしか見えない「少女」だった。

 いくつもの名を冠せられた主人が、その実、少年と言って誰が信じるだろう。長い髪がウィッグだとしても、この人格が「あの少年」とおなじとは思えない。

 着物をき、尊大に言い放つ少女こそ、あるじの「銀月王」だと考える。普段の少年はそれほど、気迫に欠ける影の薄い存在だった。

「あきらさん」

 『中城なかじょうたすく』が振り返った。

 それが「少年」の名だった。

 黒々と濡れた瞳が、屋敷の薄暗さの中に光って見える。

 すでに「彼女」ではない主に、明良は微笑んで見せた。……表面だけで。

 それだけでもたすくの心は和らぎ、王ではない自分を恥じずにすむ。

 たすくが少女として振る舞うときの人格を、多重人格、とでも人は言うのだろうか。

 中学生のたすくの内に広がる闇。

 そこに銀月王と呼ばれる者が居て、ごくたまに気まぐれのように意識上へと浮上する。少なくとも従者はそう聞いている。

 ――ちがうよ。

 たすくが聞けば必ず否定するだろう。

 そうではないのだ。

 苛烈な激情も臆病な恐怖もすべてたすくのものだった。王もたすくも、単に感情のはげしい波のなかに有るのみ。

 だが誰も聞いてはくれぬのだ。

 彼ら従者らの好きな王ではない、ただの人間のたすくに興味はないと言わんばかりだ。

 君臨者としてのちからを見つけられて以来、幼い頃から「たすく」の人格は邪険に扱われ、今では卑屈でしか居られなくなっている。

 ちがうのに。

 たすくは心の内のみで嘆く。

(みつけてほしい)

「それではわたしはこれで」

 さがる明良にうなずいて、たすくは無表情を装う。青年もまた、強いあるじにしか焦がれていないと少年は知っていた。

 だれかここから連れ出してほしい。

 人知れず涙を瞼にとどめて泣いた。

 いつもいつも、感じるのは無力感。

 いつもいつも、望むのは銀月王かおのれの死。

 そして周囲への怒りとあきらめ。

「……どうしてだろう」

 それほどまでに呪っていながらなお、気分は突如として昂揚し、その時点では、沈降したときの自分には理解のできない言葉を吐いているのだった。

 少年は慣れた手つきで帯を解いた。障子と襖を閉め切った部屋で一人、暗い顔をして服を着替える。ウィッグをとり手櫛で髪をすいてから、文机に置かれた手鏡をみると、そこにはおとなしそうな少年が映っているだけだった。

 はあ、と重苦しい空気を吐いて、たすくは立ち上がる。

 立ち向かうにはあまりにも、周囲の壁が大きいようにしか思えてならなかった。


  *


 誰もその事実を知らなかった。

 半世紀の昔に銀月王が呪をうけて、心身共に病んでいったことを、本当だとは誰も思いはしなかった。


 あの日。

 老爺の姿をとった呪術者は、呪いを吐きつつ庭土にひざを突いていた。

「……なるほどなるほど、銀月さまがお出ましかえ」

 高僧にしか許されない色の法衣を身につけた老爺の眼前には、紺の袴があり、視線を上げると上には真白き上衣と端正な顔がある。青年の姿のそれは、不可思議な銀に彩られた瞳を細め、瞳よりもやや弱い銀色をした頭髪に絡まる赤の組み紐をもてあそんでいた。

 表情がかき消えた面を眺め、老爺はくつくつと喉の奥で笑った。

 真正面にいるのは青年のみである。逃げるにはとるに足らない数かも知れない。だがそれは素人か、余程に力のない術者の判断だった。

 老爺は初めから気がついていた。姿も気配も押し殺し、多くの罠と力のある者が、そこかしこに隠れ潜んでいる。だから笑った。自分よりもひどく若い青年が、その実何世紀にもわたって生き延びてきた存在だということも知っていた。そして彼が容貌故に銀月王と呼ばれ、異形とされた民の統率者であることも聞き及んでいた。背後に多くの術者の影があるとも言う。白煉にはそこまではわからないがとにかく銀月王が人外の者とは知っていた。

「……白煉びゃくれん、帝の命、脅かしたは真実か」

 澄んだ声が響いた。

 聡明そうな声音の心地よさに、老爺はさらに笑った。

「あなたがなにゆえ日本の御門を庇いなさる。あなた様ほどのかたであれば自力で金であろうが権力であろうが如何様にもできますものを」

「饒舌だな。流石、法師は言葉にも毒をはらむものらしい」

 髪に絡んでいたひもをさらりと指でとき、銀月がその手を三度振った。

 張った水面に手のひらをたたきつけたような、ぱしゃんという破裂音がする。

 言葉に乗せられた呪いが事もなく返されたことを老爺は知る。

 そして覚悟する。

 死を。

 だが一人で消えゆくのはあまりに味気なかった。

 絶対者の銀月を貶めてやりたいと思った。

 そして。

 ふるいうたを思い出した。

 にたりと笑みがこぼれるのを、老爺・白煉は止められなかった。

「何か言うことでもあるか」

 銀月が淡々と言葉を紡いだ。

 死に際に言いたいことはないのかと聞いているのだ。

 ございます、と白煉は言った。

「……ふるきよのことはりはときよへつとも」

   ふ   の   り   よ   (負の理よ)

「我が呪い成就させよ」

「!」

 銀月が腕を顔に前に掲げて一歩引いた。

「ちッ」

 深紅の血が宙を舞う。

 呪文を必要としない銀月は、即座に気を集めてすべての法力をはじき返した。

 老爺は嘲笑を残しながら一瞬のうちに体を溶け腐らせた。

 あっけないことに、それで終わりだった。

「冷羽、雷覇」

 ぐずぐずに溶け崩れた肉塊を見つめ、銀月は凛とした声で命じる。

「なすべき事をなせ」

 白煉以外の、銀月に敵対する他の高僧を探すために、周囲の術者に散るように命じる。

 そして自分は、ただじっと立っていた。

 ――立っていた。

「ほほ……気づいて居られぬ訳ではありますまい」

「やかましいぞ、白煉」


 肉塊は地面に水分をとられながらも口を利いていた。きくための口も持たない屍は、それでもモノを言っていた。

「気丈ですなぁ」

「貴様、わたしに呪いをかけたな」

 いのちごと。命を懸けてその呪は為された。死と取引をした呪術は、人が必ず死ぬが故に効力を失うことがない。解除法は手が込んでいてややこしく、しかも相手が高僧となると容易な解除法どころかそれそのものさえ存在しない一方向的な式が多く見られた。

 しかし自身にかけられた物が自分では解けないと分かっていても、銀月の表情は変わらない。

「……面白いことをする」

 呪いには様々有るが、特に命を捧げる呪いは理、すなわちことわりを無視したものが多い。咄嗟にはねかえそうにも、銀月は「この種の呪い」を受けたことはなかった。

 この種――「時間を左右する」という種類の呪を。

「あなたさまは死ぬことがないと聞いた……死がない、ならば始まりの前はどうでしょうなあ……始まる前には存在できますまいて」

 銀月は浅く笑った。産まれる前にまで時間を戻されれば、存在は消える。

「徐々にあなたさまの時間は戻っていきましょう……」

 奇妙な呪いだ――銀月はひとりで自虐的に笑った。

(生に疲れたわたしを、他者がわざわざ押してくれるか)

 それを知るよしもなく老爺は幕を落とすように沈黙した。

 人である以上時間そのものには介入できない。ただモノを退化させる方法はあった。それでも一介の呪術者にはできないことを、やってしまうほどには白煉は強かった。

 正面切って戦うには銀月が上回っていただけのこと。


 呪いは静かに彼をむしばむ。

 屍ですらあり得ない老爺を一瞥し、銀月は何事もなかったようにその場から立ち去った。


「わたしは抜ける」

 呪いのすべてを語り、宗主の立場を退くと言ったのは銀月。

 主を失うことを恐れたのは部下。

 宗主を追い落とし、金と権力を狙っていた部族ですらも、実際宗主が退くと知ってうろたえた。


 それを銀月は……わたしは、小気味よく思っていたのだ。


   *


 裄夜(ゆきや)はそこで目が覚めた。断片的に見る夢は現実味を帯びてはいたが、内容があまりに突飛で他人事でしかない。本日もまた、一編の物語を見ていたような心地であり、記憶にあっても重要とは思えなかった。

 淡い茶色の髪を掻き上げ、裄夜は体を起こした。

 まだ夜が明けていない。もうしばらくは惰眠をむさぼっていても良さそうである。しかしそうしなかったのは、なにか本能的なものが警鐘を鳴らしているように思えたからだ。

 眠ってはならない。

 薄闇の向こうが明るくなり始める。

 それを眺めながら、裄夜は淡い色の瞳を細める。

 光に透けるその色は、なにか猫のように金の色をしていた。

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