第153話「生存競争に負けたってことですか」
「暇ですねぇ…母さん、何か手伝うことはありませんかね?」
「家事も終えたから特に手伝ってもらいたいこともないわね、ごめんね?」
「あぁ、いえ、ないならないでいいんですよ」
『キシャアアアッ!』
「…魔物ですかね? 街中に出るって珍しーー」
「あら、餌やりの時間だったかしら!?」
「え、餌やりってどういうことですか。ちょっと待ってくださいよ!」
ーー
「キシャァアッ!」
「え、なんですかこのおぞましい植物は」
「梅雨になってから育て始めた
「あれ、この前見たトレントやマンドラゴラは…?」
「紫陽花を育て始めてから、なぜか他の植物が減ってるのよねー」
「あぁ、生存競争に負けたってことですか」
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