第137話「僕も本気を出さずに頑張るので」

「あっという間に4階が目の前じゃな」


「でも気をつけないといけないぞ。セーフティゾーンの前の階は強力な魔物が階層主になってるからな」


「太郎がいるとはいえ、気を引き締めた方がいいわね」


「なんだか僕の扱いには一言申し入れたいところですが…」


「妾とユノが前衛、太郎とソウタが後衛じゃな」


「4階の階層主はハイウルフだから、私たちがちゃんと足止めしないとね」


「危なくなるまでは僕も本気を出さずに頑張るので、皆で精一杯やりましょう」


「本気を出さずにって言うのもおかしい気がするが…よし、頑張ろうぜ。無事に帰れたら隣のミーちゃん告白するんだ!」


「…やっぱりソウタが死にそうな気がするので本気を出すことにしましょうか」

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