脳と悪霊

芝野太郎

第1話

念がひとつの情報形態として認められた世界─────


人々は楽しく会話していた─────

「うん じゃあね」

「またいつものとこでね」


震災があったあと

人々はいさかいが絶えなくなった

「友達が暴言を送ってくるんです」


「でも友達はそんなことを言っていないって」


「でも念の発信源は友達からなんです」


「そうですかそれでは友達が嘘を言っていると言ゆほかない」


「現代の科学で証明されていないものが隠れているといゆのか─────」


ドクターは首をひねった

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