第8話男
若林明と香川みさきは良く仕事終わりに会う事になった。
飲んで食べて全てを吐き出すように。
「すみません、恥ずかしいんですけどわたし初めてなんです。」
「そうなんだ、信じられないな君みたいな美人が。俺に任せて。」
明の指先がみさきの敏感な部分を優しくほどいていく、服、ブラを剥ぎ取られ
「君の体は美味しい。」
とキスされてどうなっても良いと濡れた。
寝たあと
「大丈夫だった?」
と聞く明はみさきに優しかった。
少し痛みを感じたけれども明の背中にしがみついて痛みが快感と快楽の世界に入り込んだ。
特別な約束はしない。
結婚願望がない。
子供が苦手。
明はベッドの中でそう話す。
「わたしも同じ。」
みさきは、その場の雰囲気で同調してしまった。
しかし、母の事を思うとああはなりたくないと思う。
だから、結婚して子供がいてなんて恐ろしい。
でも、母性本能だろうか。最近は、明とならと本当は思っていた。
明には隙がない。
だから結婚しているかどうかすら分からない。
どっぷり埋まってしまうならいっそ二人で罪を共有したい。
この人となら罪を共有出来る。
不思議とそう感じていた…。
明け方を2人で共有する事はなかった。
お互いに事情がある。うちは母親。彼は犬を飼っている。
戻ってあげなくてはお互いに餓死してしまうかもしれないから…。
母親とここ数年まともに話していない。
奇声や裸体以外はテレビをみている生活らしい。
友達もいなければ再婚する気にもならないらしい。
そんなわけでお互い携帯電話だけで繋がっている、関係。
「その若い男、田中君だっけ?みさきさんの事が好きなんじゃない?」
明は静かに言った。
「ないない、お互いにおばさんと息子みたいな関係だもん。明さんこそモテるでしょう?」
「俺は、もうおじさんだよ。」
「お互い、おじさんとおばさんでちょうど良いね。」
来週に、田中をまみに紹介する。
お互い、しぶしぶ了解した感じである。
まみは、子供好きなん人が良いと言っていた。
田中は、子供好きらしい。
それだけの材料で充分だとみさきは考えている。
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