第2話営業事務


ある大手の会社で営業事務を始めて早いもんので5年目である。


同期は、隣の席になっただけの男達と結婚。専業主婦になっている。


みさきの、隣はおつぼねさんだった。

まぁそんな感じで仕事に関してはおつぼねさんに長く仕事を続けていくコツを伝授された。


しかし、今日は、大冒険の新たなる一歩をみさきは踏みしめる。


お尻からしっぽさんとの食事の約束してる日だ。





初めて時計を気にする。いつもなら知らないうちに定時になっているのに…。


「ちーす、みさきさんやたら今日は時計を気にしてるみたいだけど約束事があるの?」


みさきに話しかけてきた軽い若い男は田中春馬である。


「そんな事ないですよ。」


みさきは、切り捨てるように言った。


「何ですか?欲求不満すか?ストレスですか?ダイエットすか?」


軽い軽すぎる。脳がスポンジで出来ている。



「それか逆に宝くじが…ぐえ!」


新入社員の糸井まりやが田中のネクタイを引っ張った。


「すみません、先輩。このバカ、脳がスポンジなんで…。」


同じ意見だね。


「いや、いいわよ。今日のわたしは何でも来いって感じだからね。」



「ゴホゴホ、やっぱり予定あるんすね!どんな?」


「お尻からしっぽさんと会って来る。」


「お尻からしっぽ?先輩それなんすか?意味不明です。」


田中は、まりやから解放されて言った。


お尻がしっぽさんだったけなと思いながら田中を無視してみさき仕事を再開した。

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