シン・エヴァという巣立ちについての断章

注意:本文びはシン・エヴァンゲリオン劇場版:||のネタバレが含まれてます。「ネタバレいやん」という方はご注意ください。

 シン・エヴァンゲリオン劇場版:||を観て気づくことは『親たちの物語になっている』ということです。正確には『作品の視点が子供チルドレンからその親的立ち位置の人たちのドラマになっている』のです。

 例えば作中ミサトさんやゲンドウはかなりあからさまに『親としての逡巡』を語っています(というかテレビ版や旧劇場版ではシンジたちの自問自答の部分がそれに置き換えられてる)。逆にシンジたちは『自然や人とのふれあいで癒されました』みたいなドラマ的な処理がされています。

 これはつまり『庵野総監督をはじめとしたスタッフの成熟』だと思われます。そして新たな1歩を踏み出すのです。作り手も観客も。。

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