ハクソー・リッジというヘンな映画

まず、メル・ギブソンはジャンル映画撮れるんだなあというのが、感想

若い世代の映画好きには、パッションやアポカリプトのような『ヘンな映画作る人』の印象が強いと思うけど、パッション以前の監督作を観ればわかるように、そもそもはジャンル映画に自分のメッセージを盛り込める映像作家なのである

さて、しかし主人公である衛生兵のエピソードが終わって、付けたし(といっても、冒頭の伏線回収という意味で必要)に至って、ヘンな映画だと観客に気づかせるシークエンスがある


それは、主人公含む部隊の奮戦を描くのと並行して、唐突に今まで、単なる異人エイリアンとしてしか描かれなかった日本側が、思い入れたっぷりに描かれるある行為のシーンである

そこで、パッションが宗教映画でも伝記映画でもなかった事実を思い起こしてもよい

つまり

『お前、これやりたかっただけやろ』

ということだ

そこで、僕は切腹を描きたかったから『憂国』を書いた(自分主演で映画にもした)三島由紀夫を想起した

いや、でも実際にやんないよね、さすがにね(-_-;)

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