第5話 そろそろ寝るかい?

「んーっ」

「ピギューッ」


 食後に少しだけテレビのチャンネルを回して番組表も確認したが、好みの番組もなさそうなのでテレビを消して伸びをする、横ではでかいわらび餅が縦に伸びている。


 このわらび餅に伸びる意味は有るのか?骨も筋肉も無いだろうに。


 というかもう消化したのか、消化の過程が一切見えなかったぞ、まるで理解できない合体変型ロボの変型を何度も見せられているようだ。


「風呂は入ったし飯も食った、歯も磨いたしそもあんまり面白そうな番組はない、チェックしたいサイトもないし、そろそろ寝るかい?」

「ピギュ」(ふるり)

「んじゃほれ、水槽にお帰り。」


 言って俺はスライムを水槽にリリースする。


「ピギュギュ~」

「こうして見るとクラゲにも見えるな、なら海亀がクラゲと間違えてスライムを食べてしまう事もあるんかね?」

「ピギュ!?」

「あ~、俺は食わんから大丈夫だって。」

「ピギュ~」

「にしても、ピギュピギュ言っているだけでも案外会話か成立するもんだね、感情表現豊かっていうかなんていうか。」

「ピギュ!」

「はは、なんとなくどや顔してそうなのが分かるのがすごいよね。」

「ピギュ~//」

「君もちょくちょく照れるよね。」

「ピギュ、ピッピギュピ!」

「ごめん、長文はまだ分からないみたいだ。」

「ピギューン」(orz)

「多分今のはガビーンかな?微妙にセンスが古いよね。」

「ピギューン」(orz)

「天丼までかますとはやりよる。」

「ピギュ!」

「さて、茶番劇はこれくらいにしておかないと明日に響くから寝るよ…おやすみ。」

「ピギュ」

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