第13話 痛いけど…

帰ると、足にまとわりついてくる…。

「踏んじゃうよ」

お構いなしに足元でコロンコロンと寝転がる。


部屋着に着替えて、ソファに座ると、飛び乗って撫でろ撫でろと喉を鳴らす。

前足をモミモミ…モミモミ…キミの爪が僕の足に軽く刺さる…。

「痛いよ…痛いよ…」

それでも撫でつづけ…なんでだろう…痛いけど…少しだけ、幸せな気持ちになる。


まったく…良いところが無いな…嫌いなトコも無いんだけど…。

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