第10話 いなくても

僕が居なくなっても…大丈夫…。

「なーぉ…なーぉ」と探すのかな…。


もしかしたら…そんな日が来るかもしれない。

「死にたい」はずないよね…「生きたくない」だけなんだよね…。


だけどね…僕が生きていることが気に入らない…そんな親戚が近くにいるんだ。

なんだか…疲れたよ…。


僕が居なくても大丈夫?

暖房も付けられない僕の部屋で…僕の服に包まって、喉を鳴らすキミは、僕の涙を不思議そうに…みつめる。


僕の傍に居てくれて、ありがとう…。

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