迂闊に量ったら…

紀之介

気付いてしまった。

「体重を迂闊に量ったら…」


 自分の体重計の数字思い出して、初音さんは言いました。


「ダイエットしないと、不味い事に気付いてしまったんだよね。。。」


 それを聞いた、二葉さんが答えます。


「…一緒にやれって、暗に求めてたりする?」


「そうだけど?」


「自分に必要ないのに…ダイエット、したくないんだけど。」


「もう痩せる余地がない体型だって、言えるのかな?」


「…そう言う事、言うかな。。。」


 二葉さんを、何とか自分のダイエットに付き合わせようとする初音さん。


 しかし、しばらくしてから こう口にしました。


「無理矢理…こんな事に付き合わせようとして ごめん。やっぱ…独りで頑張る事にする。」


 それは 初音さんが、こう思ったからです。


(もし二葉と一緒にダイエットをしたら、自分だけ途中で止めたくなったら時に面倒かも。。。)


----------


 二葉さんは、初音さんに確認しました。


「…ダイエット。付き合わなくても良いの?」


「あんたに…迷惑かけても、悪いしね。。。」


「…」


「─ 何?」


「ダイエット。自分だけ途中で止めたくなった時の事、考えたりした?」


「えっ…?」


「そう言う時に、一緒にやってる人がいたら 面倒かもとか。」


「そ…そんな事。。。」


 初音さんは、狼狽えます。


「とにかく…独りで頑張るから。」


「何で、私も一緒にするよ? ダイエット」


「ふ、二葉さんには…ひ、必要無いんじゃ……ないかな?」


「さっき私が、まだ痩せる余地のある体型だって、言ったよね??」


「…そ、そんな事。い、言ったかな!?」


「一緒に、頑張りましょうね!」


「で、でも──」


「安心して! 初音に 途中でダイエットを投げ出す様な事は、絶対にさせないから。わ・た・し・が♪」

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迂闊に量ったら… 紀之介 @otnknsk

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