『ご卒業おめでとうございます』


「長かった中学生活も今日で最後か〜」

「この校舎とともお別れだな」

「高校が楽しみだー!」

「今までありがとうございました!高校に行っても頑張ってください!」

「そんなに泣くなよ。また部活とかに顔出すからさ〜」

「はい、待ってます.......」



悠哉ゆうやさん?どうしてこんなところに?」

「えーとそれはな。この教室にお前を呼んだのはな.....」

「?」

「...........麗が好きだ。絶対毎日笑わせるし、悲しい顔なんてさせない。

だから 俺と付き合ったください。」

「!!」

「返事は後でm....」

「なんで、今、言うんですか......私だって悠哉さん大好きですよ!でも、高校行ったら迷惑とか、色々考えてたのに!邪魔にならないように、悠哉さんが1番笑顔でいること考えてたのに。返事なんてわかりきってますよ!



・・・・大好きです、馬鹿!!」

「!!」

「うぅ..........」

「泣くなよな……ありがとう」

「ばかぁー!」

「はいはい、ばかばか言わない。言っても可愛いだけだよ?」

「!可愛くなんかないですもん!」

「それが可愛いんだって。」

「五月蝿い!です!」


「な、やっぱり悠哉さん、馬鹿です.......」

「そうかな?キスくらいで真っ赤になるような麗に関わる事なら、いくらでも馬鹿になるよ?」

「うぅ大好きです....」

「俺もだよ。」



────桜散る卒業後の教室で

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る