第6話 -下っ端Aがあらわれた!-

大都市ガリム、獣人族の住む森と最も近い人族の都市である。

魔物の襲来もあるため、都市の外周には壁が築かれていてさながら城塞都市のようである。と天の声が解説してくれた。


にしても…

「でかいな、高いな、おっきいな!」

まるで進〇の巨人のようじゃないか。

「お、お金が無い…ケモ耳っ娘を飼えない…泊まるところもない…うぅ(;∀;)」


なんか号泣してるんだが。まぁお金が無いのは事実なんだよなー…


(おーい、シルさんや。この街で手っ取り早く稼ぐにはどうしたらいいと思う?やっぱ冒険者ギルドとかあるの?)

『あ、うん。ある…と思うよ?光の神がそれで愚痴ってるの聞いたことあるし』


よしじゃぁ

「成亜、街の中に入ったら冒険者ギルドに行くぞ。依頼こなして金をもらおう。」

「うん、頑張ってねいある。」

「おう、でもまずはお使いてき…な…おい、今なんつった?お前も一緒に稼ぐんだよ?」

「そうだよね…一人じゃ大変だもんね…」

「うんうん、わかってるならそれで「「だが断る!!!(`・ω・´)キリッ」」


はっはっは、俺は心が広いからな、優しく諭して納得するまで言い分を聞いてあげるとしよう。

「あ、いあるの顔が穏やかになった!やっぱりいあるは優し…い…ね、ねぇいある?なんで菩薩のような顔で

腕をとるの?あれ?お、おかしいなー腕が動かないや、まって、た、タイム!か、肩みしみしって、言ってるから!い、いでででででで!わかった!働くから!わたじもじゃんどはだらぐからゆるじでー( ;∀;)」

「うむ、わかればよいのだわかれば」


さて、結構壁に近づいてきたけど入口は…あぁ右のほうに人がいっぱい並んでるな。あそこが関所とかそんな感じだろ。


と、ここまでは順調だった。あくまで、ここまでは。


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そこから30分ほどのんびり歩いてとりあえず人の列の後ろに並んでから約1時間ほどが経過したときのことである。

どうせ何かやらかしたんだろって?なんもしてねぇよ。ちゃんとおとなしく並んでたさ。そしたら…


「おいそこのガキとオンナ!どきやがれ!そこは俺らの場所だ!お前らは後ろに並びな!」

これである。はぁ…まったく、これだから最近の若者は。ここはひとつ、大人な対応をせねばな。


「あ?ふざけたこと抜かしてんじゃねぇぞ若造。原形とどめておうちに帰りたかったらおとなしく並んでな!」

あっはっは、我慢できなかった(*'▽')自分、これでももと裏組織の幹部なもので。


「ふ、ふざけるな!ここにおられるお方が誰かと知っての言葉か!この方こそ!偉大なる冒険者!首刎ねのブルズ様だぞ!」

うん、知ったこっちゃねぇな。誰だそいつ。

「うん、知ったこっちゃねぇな。誰だそいつ。」

おっと、ついつい本心が。

うーん、確かにこいつの周りに4人くらい冒険者っぽいのいるなー。この世界では5人で1パーティーなのかな?


「ねぇ、いある。私が消し炭にしてあげましょうか?」

んー、ぶっちゃけ騒ぎは起こしたくないんだよなー。めんどいから。

「適当にあしらって帰ってもらおうか。」

「あぁ!?てめぇ…ガキとオンナだったから下手に出ていれば…リーダー!こいつらここで叩き切っていいですかい!?」

あ、聞こえてたのね下っ端A君

「…いいだろう、ただし時間をかけるな。」


てれてれてれてれ~~ん

下っ端Aが勝負をしかけてきた!


…めんどくせぇ"(-""-)"

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