第1話 -ニャルラトホテプはお友達-

 さて、朝起きたら見知らぬ場所にいて今魔物の大群を

目の前にしているわけだが…ぶっちゃけ俺、1対多の戦闘が苦手である。

だって蹴るだけじゃ多くても5体が限界だもの。ということで…


「みなさん。今から行ってきますのでくれぐれも手を出さないでくださいね?」

「で、ですが…」

「いいからいいから」

とこれで村人の安全は確保っと。


あー、一応忠告したほうがいいのか…

「おい、魔物ども。今すぐ手を引いて手を出さなければ見逃してやる。さっさとおうちに帰りなさいっ」

「ふざけるんじゃねぇっ!てめぇらのような下等生物がガルドン様にお怪我をさせたぁのだァ!

タダですむとォ思うなァ!」


じゃぁしかたがないな。うん。

「ではでは、ん゛っん。にゃる・しゅたん!にゃる・がしゃ(ry!いでよ~ニャルラトホテプー!」

ふざけてるのかって?はっはっは、そんなわけないじゃないか。事実…


「おい、オマエ。どういうつもりだ?ただのニンゲンの分際でワタシを呼び出すとは」

とどこからともなく現れたおねぇさんが青筋立ててにらみつけてくるもん。


「おいおい、随分な言いようじゃないか。俺とお前、タイマン張って見返りに

いつでも助けてくれるって約束(契約)を結んで(強制)してくれたじゃないか!」

「そんな覚えはないぞニンゲン。ワタシが友と認めさせられたのは後にも先にも

いあるのみだ。オマエのような亜人族の幼女などでは決してない。」


んん?こいつなんて言った?亜人族の幼女?確かに猫耳はえてっけど俺は男だし幼くもねぇよ?

「おいおい、俺の顔を忘れたか個体識別名:布袋 成亜さん?

俺がそのいあるだっての。」

「はぁ!?いや、確かにニンゲンの時の名前を知ってるし…いやでも性別違くない…?

あ、でも片足が…でもでもこんなちっちゃくってかわいくないし…。」


あれ?こいつ狂ったの?SAN値がピンチなの?

「おい、だれがちっちゃくてかわいいって?20代後半突入したおっさんに言うセリフじゃぁないな?

怒るぞ?蹴るぞ?」

「お、おう。その口の悪さだといあるに間違いなさそうだが…いったいなんでまたオマエ、

幼女になってんだ?ほらそこの水たまりに顔映してみたら?」


「はっはっは、何をばかなことを。そんなわけないだろwそんなわ…け…、、、。。。」

恐る恐る除いた水面には、両目のそろった、黒髪のかわいい女のk「なんじゃぁこりゃぁぁぁぁ!?」


「ほらな?見たことか」

うるせぇ、そしてそのドヤ顔やめーや。思わず蹴ってしまいそうになる。


「ねぇ、いある。そんなことは後にしたらどうかしら。目の前のコイツらいい加減攻めてきそうよ?」

「チッ、てめぇ俺がどんな思いしてるかも知らねぇで…!

…まぁいい。おい、成亜。薙ぎ払えっ!」

「はぁ…気に入らないけど…幼女の頼みじゃねぇ?」

「うるさい黙れ。蹴るぞ。殴るぞ。切り裂くぞ。」

「はいはい、いあるちゃんの仰せのままにー。でも加減しないで皆殺しにしてもいいのかしら?」

「あー、じゃぁ半殺し程度で殺さないでおいてやってくれ。」

「じゃぁ…」


そう言って彼女成亜は指を鳴らす。すると…

「ぎゃぁぁぁぁ!」「なんだ!なんなんだよ!」「なんで火の塊が空から降ってくるんだよ!」

阿鼻叫喚の地獄絵図である。


「えっと、何をしたのかな?成亜サン…?」

「何って炎の塊をおt「火の上級魔法を無詠唱で発動とは!恐れ入ります!」

ん?なんて言った?上級魔法?いや、それよりも…


「おい成亜ここがどこかわかるか?今までの事件とは雰囲気が違うんだが…」

「なんで人が話してる途中で遮るかなぁ…と、ここは…どこなんだろうね?」

「お前…ふざけてるのか?」

「違うわよ。マジよ、マジ。じゃぁなんかめんどくさそうだし!じゃね!ばいばい!」

「ちょっおまっまてっ」


引き留める間もなく彼女の姿が見えなく…ならない。いっこうに消えない。

「えっと、ふざけてるの?それとも蹴ってほしいの?」

「ち、違うわよ!帰れないの!あんた何したのよ!」


いやなんもした覚えはないんだが

「とりあえず帰るには俺に協力しないとな?」

「もー!いあるのせいで…帰れなくなった…私の漫画が…アニメが…うぅ…」

ざまぁw

「よし、じゃぁとりあえず飯食べさせてもらおうか」


こうして、ケモ耳幼女(中身おっさん)と美少女(正体邪神)の旅が始まる!

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