第9話 ●作者あとがき●

 『日本のはるか東の海に、神の生み落としたもう一つの島がある』


 これを書き始めた時に、頭の中にあった印象を言葉にするなら、こんな感じでしょうか。

 神といっても、これは歴史でも宗教でもなく、架空の世界の未来の話で、いわゆる近未来SFというやつです。しかも始めの頃は一般小説のように何食わぬ顔で物語は進みますが、途中からは加速度的にえっちシーンが多くなっていきます。

 そうです、これは女性のためのヤオイ小説なのです(もちろん、男性読者の方も大歓迎ですよ)。男にポルノがあるならば、女にはヤオイがあるべきです。エロティックでないエンターテイメントなど、つまらないと作者は思うのです。

 とはいえ、ネットに載せられる描写には限界があると思うので‥自己規制しつつ、出来る所までは公開して進めて行きたいと思っています。


 それはさておき、楽しんでいただけましたでしょうか。


 この物語は20年以上前に、シナリオ小説として初めて作った物語です。

 作者はそもそも、マンガをよく描いていた人間なので、このオリジンもマンガの題材としてストーリーを練っていました。当時イメージしていたノートが残っていますが、それもオリジンが出来る10年前のものなので、ネットに発表できた現在からすると30年も前ってことになるでしょうか。(作者の年齢が知れてしまいますね‥)


 イメージというのは、チェリーが中庭で水浴びをする場面、体育館が避難用の寝所になっていく場面などです。それにサラやチェリーの着ている服についてとか。

 本文にあまり記述がないので分かりにくいかと思いますが、(同人本の方には、けっこう挿絵が載ってるんです。当時はイラストをたくさん描いたりしていました)‥どちらかといえば、女の子の方に比重が置かれていました。

 とはいえ、主要人物の性格などは最初からちゃんと決まっていて、今でもほとんど変更はありません。




 というわけで、ちょっとした作者の解説を付けつつ、まずは反乱軍編の1巻をお届けしました。

 FC2では一巻分を半分ずつに分けて掲載しているのですが、こちらでは同人本と同じように一巻分まるまる載せています。

 話の内容はいかがでしたでしょうか。この一巻には、かなり凝縮された反乱軍編の要素が詰まっているような気がします。今後もっともっとその世界が広がっていきますので、よろしかったら今後もお付き合いくださいね。


 次のページに、次回第二巻の予告を載せておきます。


                                   

2017 3 18     米坂 野麦

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