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あーちゃんはいつもお空を見上げてる


授業中も、みんなで給食を食べてる時も、休み時間にお外でボール遊びをしている時も、帰る時も、そしてまた朝学校に行く時も、


いつもだ



「何かあるの?」

「んーん、何にも」


ある日聞いてみた、


「じゃあ、なんでいつも上を見てるの?」

「お父さん」

「お父さん?」


お父さん?

お父さんがどうしたの?

とか、

お父さんが見えるの?

とか、

いろいろ浮かんだ言葉は、口から出てこなかった


「そ、お父さん」

「……そっかぁ」


あーちゃんはいつもお空を見上げてる

理由は「お父さん」なんだそうだ


あーちゃんにはお父さんがいない

あーちゃんが生まれた時にはもういなかったらしい


きっと「お父さん」がお空の上にいて、それをあーちゃんは見つけようとしてるんだろうなぁ



「首、疲れちゃわない?」

「たまにね」


「そっかぁ」

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