第23話
【ジジイの見本後編】
「うっ、うっ、す、すいません!泣いたりして」
「いえいえ、あの、整理しますと、ご主人が砂を触った手で、おっぱいを触ってくるのが嫌だと。ここまであってますね?」
「うーん、嫌っていうか!もう、もっと最悪な気分なんです」
↑そこは、ハイって言えばええやろ!ボケ、いちいち言いかえてくる奴、めんどくさい!(*`へ´*)
でも、カウンセラーたるもの我慢(^_^)
「えーと、そうでしたね。最悪だと。主人は砂場にいるんですよね。公園の」
「はい。公園って言っても、最近の公園なんで、小さな公園ですよ。昔は、大きい公園がいっぱいあったんですけどね」
ここから、公園が少なくなってる話を五時間される。こういう時も決して否定せずに、聞いてあげる(^_^)
「子供たちの遊び場がなくなってしまうと、そういう遊んでない子供たちが将来、変な奴になると思うんですよ。わたしみたいにね!」
「イヤイヤハッハッハ」
↑コメントしづらい時は、とにかくイヤイヤハッハッハを使おう(^_^)
「えーと、その、公園の砂場に、奥さんは、いるんですか?ご主人と一緒に」
「うーん、とにかく、砂を触ってからわたしのおっぱい、までが早いんです!もう、とめる暇がないんですよ!『手を洗ってほしい』のセリフが、もう全部入らないんですよ!“テオアラ”ぐらいまでしか言えないんです。それで、後から、主人に『お前、さっき何か言いかけてなかったっけ?テオアラって何?』って聞かれるパターンです!」
↑なんやねん、こいつ。お前がどこにおるか、早よ言え!(*`へ´*)
「えーと、さっきは、“テオ”ぐらいまでしか、言えないっておっしゃってたと思うんですが、“テオアラ”まで、言える時もあるんですかね?」
「いやいや、そこは、芸人やから、話をちょっとぐらい盛るがな!はっはっは!」
↑芸人なんかーい!
「芸人なんですか?」
「はい!芸人ですよ。ネタ書いてるほうやのに、ギャラいっしょなんですよ。もう、わたしは、そこはあきらめたけどね!」
「イヤイヤハッハッハ。えーと、砂の話に戻るんですけど、奥さんは、どこにいるのですか?ご主人が砂を触った手で、おっぱいを触ってくる時は?」
「わたしは、砂を触るな、とは言いません!でも、砂を触った手で、おっぱいを触られるのは、嫌なんです!わたしが、あとから、おっぱいを洗うより、主人が手を洗ったほうが早いと思うんです!なのに!主人は言うことを聞いてくれないんです!私が上岡龍太郎です」
「えっ?お、奥さん、今、なんと?上岡龍太郎なんですか?」
「そうです。私が上岡龍太郎です」
↑ヤバイ奴(≧∇≦)
「女性ですよね?奥さん?」
「わたしが上岡龍太郎です。あなたも上岡龍太郎です。で、わたしとあなたの二人を意味するグループ名も上岡龍太郎なんで、ちょっとややこしい部分は、あると、いうことを、本物の上岡龍太郎は言いそうですね」
「イヤイヤハッハッハ。今日はこのへんにしましょう」
↑ここまでのヤバイ奴は、もう電話を切るしかない(^_^)
みなさんは、いかがだったろうか?
人の相談に乗る時の参考にしてほしい。
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