第29.5話 3=1

 目を閉じてから眠りにつくまでの少しの間、伊緒菜は考えていた。


伊緒菜(……ボドゲがやりたい)


 久々に家に友達を招いたのだ。それも3人も!

 これだけいれば、色んなボドゲができる! QK以外のゲームを久々にできる!!

 しかもこの3人は、QKのおかげでゲーム慣れもしている!!!


伊緒菜(ボドゲがやりたい……!!)


悪魔(そうだ、明日はQKなんてやらずに、ボドゲ大会やろうぜ)


天使(ダメよ伊緒菜、後輩たちはQKの練習に集まったのよ)


悪魔(懇親会も兼ねるって自分で言ったじゃないか、練習ばっかりじゃ窮屈だぜ)


天使(明日は嫌というほどQKやるって、さっき宣言したじゃない。自分の言葉に責任を持たなきゃ)


悪魔(その宣言を聞いて、みぞれは嫌そうな顔してたぜ。ボドゲをやれば却って喜ぶさ)


伊緒菜(あっ、そうだ!!)


天使(何か思いついたの!?)


伊緒菜(津々実の誕生日パーティに、ボドゲを持って行こう!)


天使・悪魔(そ れ だ ! !)


 この後、伊緒菜は滅茶苦茶ぐっすり眠った。

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