「探偵日記」の面白さは、リアリティの重みであり迫力でした。探偵という職業がいかに過酷かをユーモアたっぷりに語りながら、物語は常に真実を求める情熱に貫かれていました。真実は、現実という言葉に置き換えてもいいかも知れません。
所謂、推理小説は「謎解きパズル」という娯楽であって、松本清張などの社会派の存在感は大きいとはいえ、やはりフィクションの世界です。フィクションには現実に疲れた心を癒やす力がありますが、いつか人は現実に向き直らなければなりません。
「探偵日記」には、真実に向き合う勇気と未来に踏み出す気迫が溢れています。そして全編を流れる作者の温かいヒューマニズムに何度も感動しました。
夏川さん、お疲れさまでした。
読み応えのある素晴らしい作品をありがとうございました。
作者からの返信
来冬 邦子 様
過分なるコメント、恐縮です。
推理小説自体、娯楽で良いと思います。 ただ、そこに出て来る『 探偵 』が、あまりに現実とかけ離れた姿として描かれている所に、私としては違和感を拭えなくて・・・
細かく、丁寧に読んで頂いて感激です。
こちらこそ、ありがとうございました☆
読了です。
何も抱えずに生きている人は一人もいない。私も日々よく感じます。明日は我が身と感じることも多々あり、各エピソードごと大変興味深く拝読させていただきました。
とても読みごたえのある作品でした!
作者からの返信
>すなさと 様
完読、恐縮です。
お忙しい中、ありがとうございました!
密室推理などはありませんが、生活・常識の各観点に立っての推察が多く、行方調査は探偵冥利に尽きる案件です。
ある意味、雑学に詳しくないと、推察の幅は狭くなってしまい、違った方向からの観察が出来なくなります。
まあ、小説化すると、ノンフィクションならではのリアルさがありますね。
私が思うに『 五木氏 』は、対象者の失踪先へは、訪れていないと推察致します。
その後、平成景気もありましたし、現在も居酒屋チェーン展開は、何事も無かったかのように存在していますので、債務も自力返済しているのでしょう……
『 飯島氏 』の本説論文は確認出来ませんが、四国へ行けば、名士だけに、その存在は見い出す事が出来るでしょう。
しかしながら、そこまで事後追跡する必要は無いかと。
私の仕事は、終わりました……