第八章 幽霊の昔話

 完全に警官をまいたとき、寛次と空也は、町を突っ切きり、城の敷地の隅にまで入り込んでいた。城の領内を網の目状に通っている細い道からも離れた場所だ。

くるぶしほどもない茶色い草が地面を覆っている。秋でも緑色をした茂みが、所々島のように生えていた。その根元では盛大に虫が鳴いている。

城壁と石垣がこんもりとした木々の向こうに見える。

「お、おい」

 ぜいぜいと息をしながら、寛次は言った。

「なんなんだ、あの女は。空也、お前は操られたのか」

「ううん、操られてはいないさ」

 空也は棍を杖のようにして体を支えている。冷たい空気を容赦なく吸い込んだ肺が痛い。

喉もからからだった。

「あれは、僕と鞘の幽霊が、共同でお芝居したんだ。最初に僕が言った『通り魔を倒す神』うんぬんってのに、あの人が口裏を合わせてくれて。本当は出てきてくれるだけでも十分迫力満点だったんだけどね」

「……つまり、警察から逃げるスキを作るために、幽霊を利用したと」

 寛次は、へたへたとその場に座り込む。前から思っていたが、空也は大物なのか鈍いのか、イマイチよくわからない。

「『利用した』って人聞き悪いな。二人で協力したって言ってよ」

「しかし、良く鞘にも幽霊が取り付いてるってわかったな」

「符が貼ってあったからね」

「じゃあお前が女の声でしゃべってたのは?」

「もっと現実味をだすために、僕があの人にあわせて口パクをしたんだよ」

「よくあの瞬間にそこまで考えついたな、じゃない、驚くのはそこじゃなくて。本当にさっきのは幽霊なのか」

「それは本人に訊いてみたら?」

 空也は鞘を丁寧に地面へ置いた。白い煙が浮かび上がり、また美女の姿になった。

「初めまして。人の前に立ったのは何年ぶりのことでしょう」

 幽霊は優雅に頭を下げた。神だ、とタンカを切った者と同一人物とは思えないほど、はかなげで可憐な声だった。

「お、おう」

 つられて頭を下げてから、寛次は少し気味悪そうに人ならぬ女を見た。後ろの景色が透けて見えるその姿は、月明かりの下で見るといっそう凄味がある。

「ええっと、幽霊、だよな。どう見ても」

「ええ、そういうことになりましょうか。一度死んだ身ですから」

「うへえ」

「寛次、そんな嫌な顔したら失礼だよ」

「どっちかっていうと、こんな状況で平然としてられるお前のほうが嫌なんだがな」 

「だって、恐がる必要がないもの」

 空也は母そっくりのしぐさで首をかしげ、考えをまとめながら言った。

「口裏合わせてくれたってことは、いい人だよ。ちょっとびっくりしたけどね」

「ああ、そうですか。そりゃ豪胆なこって」

 ふと、そこで寛次は恐ろしいことに気がついた。

「でも待てよ、出てきたのが、あの刀みたいに問答無用な奴だったらどうするつもりだったんだ? こっちに襲いかかってきたらよ」

 ひょっとしたら、あのかんざしが自分の喉に突き刺さっていたのかも知れない。今更ながら背筋が寒くなる。思わずツバを飲み込んだ。

「刀じゃなくて、鞘だよ? なんか、攻撃してきそうにない感じがしない? 鞘で殴りかかられても、刀よりは恐くないからさ」

「そんないい加減な!」

 寛次のうんざりした表情にもめげず、空也は幽霊に笑顔を向けた。

「あ、そうだ。僕達の名前、言ってなかったね。幽霊さん、僕は空也、こっちは寛次」

「初めまして。私は沙耶。刀の鞘ってことではなくて、生きていたとき呼ばれていた名が沙耶です」

 幽霊はもう一度頭を下げた。

「沙耶さん。打ち合せもなしにあそこまでできたってことは、僕達の話を聞いてたよね。通り魔を鎮めるために、あなたを盗もうとしたのも」

「ええ」

 沙耶はかすかにうなずいた。

「んで、どうなんだ。お前は通り魔を倒すことはできるのか」

 寛次がズバリと核心を突く。一応町の治安を守る者としては、これ以上人死を出さないためなら、猫の手だろうが幽霊の手だろうが、借りられる物は何でも借りたい。

「いいえ。私ができるのは、押さえることだけです」

 沙耶は悲しそうに首を振った。袖で目を押さえてうつむく。幽霊は、涙を流せない。それでも目元を押さえるのは、人間だったときの癖だ。

「あの方は、変わってしまいました。生きている間は、とてもそんなことをする人ではなかったのに」

「やっぱりあの通り魔も、幽霊だったのか」

「あの方の名は、刀(とう)夜(や)といいます」

「あの幽霊は、狩衣みたいなのを着てたけど、平安時代の人?」

「詳しい時代など意味のないこと。ただ、昔々のお話とだけお思いくださいな」

 静かに沙耶は語り始めた。

「私の父は、神職についていました。そして、その娘である私も、神に仕えるよう産まれながら定められていたのです」

 今でも思い出す、木の香りのする屋敷。水面のように磨かれた廊下と、並ぶ丸い柱。そして、行き交う小間使い達。

「刀夜は、刀夜様は、私の身を守る護衛でした」

 神殿の小間使い達は、皆沙耶によそよそしかった。こちらが笑顔で話しかけても沙耶の名前から『様』を取らず、最低限の返事しかしなかった。無理もない。沙耶の機嫌を損ねたら、父の命で首をはねられる可能性もあるのだ。

 しかし、刀夜は違った。『沙耶様。申し上げたはずです。長く私から離れる時は、私に居場所を告げるようにと』

『言いつけを守られないなら、貴女様の安全は保障しかねます』

 その言葉は、護衛として当然の事だっただろう。しかし、自分の顔色を伺う人間の中で、友達同士のような文句を言ってくれたのが沙耶には嬉しかった。

 父の厳しさに耐えかねて、思わず『あんなお父様、いっそ死んでしまえばいい』と刀夜に言ったときは、軽くとはいえ頬をぶちさえしてくれた。

『そのようなことを言う物ではありませぬ、沙耶様。貴女も分かっているはずです。お父様が貴女のことを大切に思っているからこそ』

「そして、その刀夜さんを想うようになってしまった……?」

 空也が静かに訊いた。

「そして、刀夜様も私のことを想ってくれました」

 きっかけは何だったのか、沙耶はいつしか二人だけの場所ではふざけ半分に刀夜に『様』をつけて呼ぶようになっていた。

 空也達はどうかわからないが、沙耶の時代では女性が慕う男性に当たり前のように着けた敬称だ。

「幸せだったんだね。その顔を見ればわかるよ」

「幸せ…… ええ、そうですね。きっと、幸せだったのでしょう」

 お互い惹かれあっているのに気付きながら、二人ともその気持ちを口には出さなかった。 

 いつの間にか本当になっていた沙耶が使う特別な敬称も、ずっと冗談という事のまま。

 一緒に過ごす将来を誓うには、沙耶に課せられた義務は重すぎ、刀夜との立場も違い過ぎた。それでも。

 それでも、刀夜と共にいるときは楽しかった。小鳥のかわいらしい仕草。いつの間にか咲いていた花。空の色合い。そんな些細な物が、刀夜といれば微笑みの種になったのだから。

「けど…… めでたしめでたしで終わるわけないよな、お前らの場合」

 寛次の声は沈んでいた。

「ええ」

 二人して父の黒紫こくしに呼び出されたのは、春のことだった。庭で小鳥がさえずっていたのを覚えている。

 光の届かぬ奥の間。墨のように黒く光る床をきしませることもなく、沙耶の父親は立っていた。

『お父様、何か?』

 敷物の上に、沙耶は座った。その後にいつもの通り刀夜は後に控える。刀は持っていなかった。なぜか、黒紫はその日その部屋に刀を持ち込むことを刀夜に禁じたのだ。

『なぜ、呼ばれたのか見当はついているだろう、刀夜』

 まるで沙耶を見えない者のように通り過ぎ、父は頭をさげたままの刀夜の顔を覗きこんだ。

『小間使いから聞いたぞ。お前は沙耶をたぶらかしたそうではないか』

『お父様! 私はたぶらかされてなど……』

『黙れ、沙耶!』

 父の怒声に、沙耶は身をすくませた。

『沙耶、たぶらかされていないのならば、お前が色目を使ったとでも言うのか。神に仕える身でありながら!』

『そんな……』

 沙耶は、硬く両手を握りしめた。

『新しい護衛には、もっと醜い男をつけることにしよう。二度と沙耶が道を踏み外さぬように』

 黒紫は、刀を抜いた。銀色の刃を、刀夜の肩に乗せる。

『その前に、娘の迷いを断ち切らねばならぬ。沙耶への想いを忘れ、もう二度と娘を煩わせる事はないと誓え。そうすれば命だけは助けてやる』

 銀色の刃が、細く白い首に浅い傷をつけた。

 声も無く、沙耶が立ち上がる。

『なあに、お前に取って沙耶は高嶺の花よ。お前は若い。分相応の、かわいい女などいくらでも見つかるだろう』

 優しいとすら言える黒紫の口調。人に命じ、人がその命に従うことを当然と思っている黒紫は、これで刀夜が沙耶への想いを捨てると、疑いもしていない。

『私は』

 今まで一言もしゃべらなかった、刀夜が口を開く。

『私は、沙耶様の為というのなら、喜んでこの屋敷を去りましょう』

 黒紫が安心したような笑みを浮かべた。

『しかし、神の居られるこの館で偽りの誓いを申すことはできません』

『何を……』

『私は、この場を離れても、沙耶様の事を思い続けるでしょう。おそらく、いえ、間違いなく永遠に』

『貴様!』

 黒紫は、刀を振り上げた。

『刀夜様!』

 自分が、どうしてそこまですばやく動けたのか、沙耶には今でも分からない。 

 気づいた時、沙耶は黒紫に背をむけ、刀夜の肩に両腕をまわしていた。その姿は遠目で見れば、きっと愛しい者を抱きしめる恋人のしぐさその物に見えたことだろう。

 ほんの一瞬、刀夜のぬくもりを感じた。

『刀……』

 沙耶の言葉は半分途切れた。肩から脇腹まで衝撃が走る。まるで氷の糸を貼り付けられたようでもあり、火箸を押し付けられたようでもあった。ぼたぼたと、血の垂れる音。

 最後に見たのは、格子の天井。まるで叱られて泣いた時のように景色がにじんで。

「私は、刀夜をかばって父に斬られたのです」

『ばかな。沙耶、馬鹿なことを』

黒紫が刀を取り落とした。

「まだ生きていたのか、もう死んでいたのか。とにかく斬られた後も私は周りの光景を見ることができました」

 黒紫は、赤く濡れた自分の手を見下ろしていた。荒い息をしながら後ずさる。

 ゆらりと影が揺れた。刀夜が仰向けに倒れた沙耶の傍らにしゃがみこむ。

『サヤサマ……』

 抑揚のない声で刀夜は沙耶の名を呼んだ。 

 まるでからくり人形のようにゆっくりと、だが確かな動きで刀夜は床に落ちた刀を拾った。沙耶の血で汚れた刀を。

『待て、きさ……!』

 黒紫の言葉が不自然に途切れた。水がぶちまけたように、血がしぶく。首が転がる、意外に軽い音。

「刀夜は…… 刀夜様は」

 そこで沙耶は一度震える唇を閉じた。言いづらいことをいうために心の準備を固めたのだ。

 ざわざわと、沙耶の輪郭が歪む。風になびいているように、白い髪が揺らめいた。膝をつき、地面に爪をたてても、砂粒一つ動かない。

 風の音が少し大きく聞こえた。

「刀夜様は、父を斬り、全てを恨み、絶望し、乱心したのです」

 自分でも恐ろしいことに、その時、沙耶は心のどこかで喜びを感じていた。仇を討ってくれたからではない。刀夜の心が分かったからだ。これほどまでに、私を愛してくれていたのだと。そう、狂ってしまうほどに。

「それから刀夜は、異変に気付いて駆けつけてきた者に斬られたのです」

 誰かの悲鳴。また、血の流れる音。刀夜の胴に突き刺さった刀。沙耶は悲鳴をあげたはずだが、その声が誰かに届いたのかはわからない。そして、暗闇……


「くだんねー」

 吐き捨てるように言ったのは寛次だった。

「黙って逃げればよかったんだよ。何もかもほったらかして、二人でな。死んじまったら意味ねえじゃねえか」

「ええ、本当にそう思います」

 沙耶は、諦めの混ざった笑みを浮かべた。そして自分の両手を見下ろす。

「気づいたら、私はこのような身になっていました」

「そうか、『沙耶』が『鞘』にかかったんだな。言霊の力か」

 冷静に寛次はつぶやいた。

 空也は声もない。どんな気分だっただろう、目の前で自分をかばって恋人が死んでしまったときは。

 水音がした。現実の物ではない、空也の記憶の音。熱い。風は凍えそうなほど冷たいのに、体は熱かった。また、水音がする。    

緑に濁った、泡立つ水面。小さな手が空をつかもうとする。必死だったに違いないのに、凍えている手はゆっくりとしか動いていなかった。 

見離したわけじゃない。自分だけ逃げようともしていない。でも、助けることはできなかった。

「おい、空也、聴いてるか」

「え? あ、う、うん」

 寛次に言われて、初めて空也は自分が城池の方角をむいているのに気がついた。いやな汗が額に浮かんでいた。 

「ごめん、考え事してた。それで?」

「刀夜様は悪霊になってしまいました。恨みに囚われ心を閉ざしたためか、私の姿も見えず、声も聞こえないようで」

 涙が出ないのが悔しい。思い切り涙を流せれば楽になれるかも知れないのに。

「何もかも恨んで死んで、『刀』にとりついたんだ。『刀』夜だから。最悪だ……」

 怒り狂った悪霊が取りついたのが、刀。なんて運が悪いのだろう。

「それでも、私は必死で刀夜様をなだめました。鞘の本質は刀を抑え、眠らせること。血を欲する刀夜様を封印していたのです。しかし長い時間の中で離され、私は符をはられ、刀夜様の行方もわからずに」

「その符を書いた人、たぶんインチキだよ。鞘に沙耶さんが取り付いているのはわかっても、それがいい霊が悪い霊か、そこまでわからなかったんだ」

「物を動かすことができるなら、離される前になにか手は打てなかったのか」

「いいえ。昔はまだわけがわからず、こうして人の形になることもできませんでした。そんな状態で刀夜様から放されてしまって。符を張られてしまったときは、消滅させられないようにするのが精一杯で。ついさっき、空也様が解放してくださったとき、自分にあふれる力に驚きました。年月が古るにつれ、力が増すのですね」

 沙耶は肩を抱いた。どんどん人ならぬ者になっていく自分が恐いのだろう。

「なるほど。ということはお姫様と刀夜を会わせれば、奴を止めることができるんだな」

 お姫様なんていうあだ名をつけたあたり、寛次もすっかり沙耶になれたようだ。

「はい。あの方のところまで連れていっていただければ、封印できる自信はあります」

 うなずく沙耶に、空也は首をかしげた。

「そういえば、刀夜さん、なんで鈴の音で止まったんだろう? 沙耶さん、これ見たことある?」

 空也の取り出した鈴に、沙耶は身を乗り出した。

「こ、これ…… 私が生きてる間肌身離さず持っていたもの」

 透けた両手が、鈴を包み取ろうとする。けれど触れない。鈴は揺れもしない。

「たぶん、ほんの少しだけど刀夜さんにも正気は残ってると思う。きっとこの鈴を聞いて、沙耶さんを思い出して…… だから真菜さんは助かったんだ」

 沙耶は胸が苦しくなった。まぶたが熱い。刀夜は自分のことを覚えていてくれたのだ。憎しみで満たされた心のほんの片隅で。

「これ、あなたに返しておくね」

 空也は鞘の金具にそっと鈴の紐を結びつけた。虫の声にかき消されてしまいそうな、微かな音が鳴る。

「ああ、なつかしい音ですわ」

 沙耶が悲しそうなほほ笑みを浮かべた。

「さあ、じゃあ早速その刀夜とやらを探しに行こうぜ。次に誰か襲われないうちにな。ち、まだセンパイ方は走り回ってるかな?」

 寛次は立ち上がり、ズボンの土をはらう。

「あ、そうだ、待ってください」

 沙耶が慌てて寛次の前へ飛んでいった。

「さっき、鈴のおかげで誰かが助かった、と言っていましたよね。刀夜様に斬られて、まだ生きているお方がいるということですか?」 

「そうか、竜胆の外のことは知らないんだね」

「空也の憧れのヒトが、殺されかけたんだよ。空也と鈴のおかげで助かったんだ」

「そ、そのお方は今どこに」

「え、病院だけど、何かあるの?」

 沙耶の表情に不吉な物を感じて、空也の背中がぞくりと冷えた。嫌な予感に、鼓動が速くなる。

「刀夜様は、すべての存在を憎んでいらっしゃる。自分が殺そうとしてなお、まだ生きている者がいるなど我慢できないでしょう」

 空也の瞳が、驚きで大きく見開かれた。

「たぶん、いえ、きっと、次はその女性にとどめをさそうとするでしょう。空也様、あなたも危ない」

 沙耶の言葉を最後まで聞かず、空也は棍と鞘を引っつかむ。そして弾かれたように走りだした。

沙耶と寛次も慌てて後を追う。

「お、おい、馬鹿、気持ちはわかるが、もっと隠れて行け! 警官達に見つかるぞ」

 空也は返事をしなかった。走るのに夢中で寛次の忠告など聞いてもいない。

「ちっ、お姫様。奴を頼むぞ」

「な、何を……」

「追っ手を減らす!」

 寛次はすいっと横道へそれた。十分に空也から離れた頃を見計らって、ポケットから円筒形の小さな笛を取り出した。走りながらそれを高らかに吹き鳴らす。それは緊急時に集合を求めるときの合図だった。これでしばらくの間、自分がおとりになれるだろう。

「おっと、そうだ、いいこと考えた。お仲間が来る前に、より道しよう」

 にぃ、と寛次はほくそえんだ。


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