ふわふわ

 ぼうっとしてたら何かが浮かんでた

 ゆっくりゆっくり降下していくそれは

 うたごえかわいい小鳥の小さな羽かしら

 それとも日々どこからともなく降り積もるほこりかしら

 もしかして幸せ運ぶ不思議なケセラン・パセランかしら


 ふわり ふわり

 ゆらり ゆらり

 結局その正体は謎のまま

 ちょっと目をそらした隙に消えていた


 ああ なんてまどろんだ午後

 窓の外も静かなものさ

 天使たちが平和の鐘を鳴らしているよ


 体にはしっかり重さがあるけれど

 女の人は特にそれに悩んだりするけれど

 心にも重さはあるのかな

 重かったり軽かったり心はいつでも不安定


 ふわり ふわり ふわふわ ふわり

 限りなく軽いイメージで心を満たせば

 ほら 心はどこまでも飛んで行く

 重い体を抜け出してどこまでだって飛んで行く


 軽快なビートを刻む今日の風に導かれ

 心は宛てもなく果てもなく旅をする

 自由を満喫しながら

 自由に翻弄されながら


 ほら もう見えなくなっちゃった

 心が遊び疲れるまで僕はここにいるよ

 楽しい夢でも見ながら待っているよ

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