月光ファンタジー

 ススキが月光に濡れている

 それはそれはステキな景色

 土手沿いに横たわるファンタジー


 満天に広がる神話が今日もとても素晴らしくて

 そのものすごい存在感にただただ圧倒されてしまう

 寝転がって草たちの寝息と一緒に楽しんだよ


 もう秋の虫の音色も楽しめないけど

 ススキが揺れて淡い光が散らばって

 遠くの街の灯りは正直どうでもいいけど

 こんな静かな静かな夜空を独り占めしちゃってる

 こんな贅沢な事ってあるかい


 どこまでも澄み切った空に

 やさしくたまに吹く風に

 静かに微笑み絶やさない月に


 キラめく星たちを見てるとさ

 世界はすごく広くて深遠で

 僕たちは決して一人じゃなくて

 いつか新しい友達に会えそうな気がして

 特にこんな沢山星が見える日なんてさ

 宇宙規模のエネルギーが降り注いでいるような

 そんなイメージが心の中に光のカタマリを作ってく


 ススキは黙って光ってる

 その影からひょっこり妖精が顔を出す

 そうなっても不思議じゃない不思議な景色

 とっておきのうたを用意してそれを待っていようか

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