サイレントカウンセラー
大きな大きな大きな月が
闇の真ん中で妖しい顔して笑ってる
白い白い砂の山で僕は一人ただ見上げてる
誰にも何にも言われないように生きてきたから
誰にも何にも言われないね
ただ過ぎていくだけの平凡な日々も
もうすっかり慣れちゃって 特に何の感動もなくて
闇空から黙ってただ見つめ続けるお月様
今宵はどんな音楽がこの風景に似合うかしら
静かで静かで落ち着いてすぐに眠っちゃいそうなのとかかしら
風ひとつない今夜は砂時計をひとつ
時が砂の形をゆっくりゆっくり崩してく
山が崩れて山が出来て
山が崩れて山が出来て
みんなが気付かない事に今気付いても
どうにもそれを伝えられやしないよ
誰とも話そうとしなかったからさ
誰とも話せそうにないんだよ
孤独な僕と孤独なお月様
どこか似ているね
どこも似てないね
きっとお月様はそんな声にも出せないような想いの独り言相談を
世界中から毎晩毎晩聞かされているんだろうな
それでもあなたは何も言わずただ黙って笑ってる
王者の風格を漂わせながら丸くなったり細くなったりを繰り返してる
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