螺旋の先へ

 僕は登っている

 果てしなく伸びる塔をずっと

 天を貫く光のようにまっすぐなそれを


 いつからだろう

 気が付けばもう始まっていた

 産声をあげた時には始まっていたんだ


 人の数だけ用意された

 世界に無数に伸びる光の柱たち

 それぞれ人はその人だけの高みを目指してる


 雲を超え 空を超え

 見上げればまだまだ先は見えず

 それでも人は登り続けるのだろう


 自ら望むにはまだ早過ぎて

 バベルの刻印はまだ魂を傷つける

 見つからない理想の答えはこの先に用意されているの?


 登って 登って 登って 登って

 まだまだ僕たちは発展途上

 機械なんかには頼れない

 登っただけ見える景色が違ってく


 遥かなる高みを目指して

 風はどんどん強くなるけれど

 空気はどんどん薄くなるけれど


 産まれた時からそれは始まっていたのだから

 魂に刻まれた産まれる前からの約束だから

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